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科目名 商業経済論 
担当者氏名

松尾 秀雄

全開講対象学科 経済学部経済学科
経済学部産業社会学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-現代社会部門 
備考  



準備学習・事後学習
毎回の講義は、講義のテーマを明確にして行うので、この講義の問題意識と内容はなんであったか、どのような講義の組み立てになっており、どのような学説を紹介したかを復習すること。毎回、授業時間の2倍の自学自習を必要とする。

講義期間に2回、レポート提出を行う。講評については講義中に行う。優秀なレポートがあれば紹介する。 
課題・定期試験に対するフィードバック
レポートを提出してもらったら、質問形式で私の解説を求めてくる場合がある。その場合は、講義時間内で詳しく解説をおこなう。レポートおよび講義については、解説希望を募り、講義時間もしくはメールにて出題のポイントないし学生からの質問への解説などを説明する。 
履修上の留意
テキストは、十分に読みこなすこと。とくに、講義が終わった後には、この講義はテキストのどの部分と関連するかを考えて、復習すること。

講義がテキストの内容から離れた場合は、例えばどのような書物が参考になるかをたえず情報として提供するので、それらを参考に学習すれば、各自の経済学の裾野が広がることであろう。 
授業の概要と目的
商業経済の理論と歴史をめぐって。

現実の資本主義的商業の理論的な分析を行える理論を、講義を通して、皆で、考えてゆく。



現代資本主義においては商業はめまぐるしく変貌をとげて、現在はインターネットを使う商業、電子マネーをつかう決済が登場してきている。理論と現状分析の両面から商業経済を論じる。 
アクティブ・ラーニング
特になし 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はDP2/CP2に関連する。 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
経済EE21505、産社EI21505 
サブタイトル
商業の理論と歴史 
到達目標
基本文献が読める程度に学力をあげてほしい。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 講義の全体像  この講義のポイントは、進化する流通の理解、マルクスの『資本論』をベースとした商業資本論の理論の理解、この2点である。 
2. カール・マルクス『資本論』の中から、関連する内容紹介  流通費用論のなかの純粋な流通費用について、マルクスがどのような理論を樹立したかを紹介したい。 
3. カール・マルクス『資本論』の中から、関連する内容紹介  流通費用論のなかの保管費用について、マルクスがどのような理論を樹立したかを紹介したい。 
4. カール・マルクス『資本論』の中から、関連する内容紹介  流通費用論のなかの輸送費用について、マルクスがどのような理論を樹立したかを紹介したい。 
5. カール・マルクス『資本論』の中から、関連する内容紹介  流通費用論のなかの価値形成的な流通費用および価値を形成しない流通費用について、マルクスがどのような理論を樹立したかを紹介したい。 
6. 商業経済の歴史的な変化と変容  日本史に見る商業の変遷 古代から中世にかけて 
7. 商業経済の歴史的な変化と変容  高度成長期の日本商業 商店街全盛時代と百貨店による商業近代化 
8. 商業経済の歴史的な変化と変容  零細小売商業の没落と大型スーパーの時代 
9. 商業経済の歴史的な変化と変容  製販同盟としてのユニクロ型商業とコンビニ・スーパーの連携の時代 
10. テキストの内容紹介  流通過程の委譲理論と押し戻し 
11. テキストの内容紹介  商業資本の理論としての流通過程の不確定性 
12. テキストの内容紹介  商業資本と商業信用・資本結合 
13. 産業資本から商業資本の分化発生の理論  流通費用節約メリットの理論 
14. 準備金の理論  商業資本と準備金・銀行資本と準備金 
15. 株式会社の理論  資本結合の理論として、個人企業から企業という資本家共同体の理論を展開する。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. よくわかる流通論  番場博之・大野哲明  ミネルヴァ書房 
2. 商業資本論の射程  清水 真志   
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 特になし     
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
レポートの提出30%・定期試験70%で評価する。
6回以上欠席した場合は欠格とする。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。
講義内容を理解していると定期試験などで確認できれば、優(A)もしくは良(B)の評価を与える。

重要なのは、どのテーマではどのような講義がおこなわれたのか、自分の能力の範囲で理解を深めることである。15回で各回のテーマ設定を行ったうえで講義をおこなうので、ノートをしっかりとってほしい。レポートでは、自分が学習した成果を示してほしい。 
受講生へのメッセージ
この講義は、事実を知る、事実を分析する、理論を構築する、の三拍子が揃う講義なので、理解するまで質問に来て貰っても構いません。
理論と実証、この両面から講義をおこなう。日本の商店街がさびれていった、これは実証の領域である。それはなぜか、を考えるのは理論の領域である。 
参考URL
画像
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更新日時 2024/02/15 13:50


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