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科目名 経済理論入門(経済学科1年次) 
担当者氏名

杉本 大三

全開講対象学科 経済学部経済学科
年次 1年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-専門基礎部門 
備考  



準備学習・事後学習
必要に応じて準備学習のために課題を出すので、しっかり取り組んでほしい。また、講義中はしっかりメモを取り、講義の終了後にはノートを整理して知識の確実な習得に努めること。毎回,授業時間の2倍の自学自習が必要です。 
課題・定期試験に対するフィードバック
授業期間中に出した課題については,授業内において継続的な解説,講評等を行う。定期試験については,Campusmate-Jの「講義連絡登録」により,受講者に講評を通知する。 
履修上の留意
私語には厳しく対処します。 
授業の概要と目的
モノやサービスの価格はどのように決まるのか、企業の利潤はどこから発生するのか、働く人々の給料はどのように決まるのか、一国の経済成長とはどのようなことを指し、その源泉はどこにあるのか、急激に進む技術革新は経済とどのような関係にあるのかなど、経済学を学び始めようとする人がまず考えてみたいと思うことを、理論的に検討します。講義の後半では、国家と経済の関係や、デフレーション、金融制度など応用的な問題を取り上げて講義します。日々生起する社会問題と向き合うことができるような、現実に即した経済理論の習得を目指す講義です。 
アクティブ・ラーニング
ペアワークを行う。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はDP2/CP2に関連する。 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
経済EE11003 
サブタイトル
資本主義社会の仕組みを解きほぐす 
到達目標
1.市場の機能について説明できる。



2.利潤の源泉を説明できる。



3.経済成長が生じるための諸条件を説明できる。



4.財政政策と金融政策の原理と仕組みを説明できる。



5.社会システムの時間的可変性と空間的多様性を理解できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 経済学とはどのような学問か  過去数百年ほどの間に人々がどのような社会問題に直面したのかを整理し、経済学が生まれてきた背景や経済学の諸潮流を解説する。 
2. 市場という制度  市場が成立する前提条件としての社会的分業を検討し、市場の諸機能と限界について解説する。 
3. 資本と労働  資本主義経済システムにおける価値体系について解説する。また、それが商品の価格とどのような関係にあるのかについて、検討する。 
4. 剰余の生産  資本主義経済システムの特徴を解説したうえで、そこでは剰余が利潤として生産されることと、資本と労働が原理的に対立関係にあることを明らかにする。 
5. 商品の価値構成、剰余価値率、利潤率、特別剰余価値の発生  商品の価値の構成、剰余価値率、利潤率について解説した後、特別剰余価値の発生について説明する。また、資本主義経済における競争強制についても検討する。 
6. 平均利潤率の成立と資本主義社会  同一部門内での特別剰余価値をめぐる諸資本の競争と、より高い利潤率を求める資本の部門間移動を通じて、平均利潤率が成立することを明らかにする。また平均利潤率の成立する社会を考察する。 
7. 封建社会の地代と資本主義社会の地代  平均利潤率が成立する仕組みをふまえて、なぜ土地を借りると地代を支払うことになるのかという問題を考える。さらに封建社会の地代と資本主義社会の地代を比較することによって両者の特徴を明らかにする。 
8. 技術変化と経済  技術変化が経済成長や社会システムに及ぼす影響について、具体的・理論的に検討する。 
9. 再生産表式  社会全体で生産が繰り返されるための条件を、簡単な2部門モデルを使って検討する。 
10. 産業構造の転換  産業構造が転換する理由をエンゲルの法則から明らかにする。また、このことに関する世界各国の経験を検討する。 
11. 日本の高度経済成長1  日本の高度経済長を素材として、資本蓄積と経済成長について具体的に検討する。 
12. 日本の高度経済成長2  経済成長と労働力移動の関係を、日本の高度経済成長を素材として解説する。 
13. 国家と財政  国家の役割とそれを果たすための仕組みについて検討したうえで、日本の財政の現状を解説する。 
14. 日本の通貨制度  日本の通貨制度を中央銀行の役割を中心に概説する。 
15. 日本の金融政策  近年の日本の金融政策について解説する。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 指定しない。     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 入門社会経済学  宇仁宏幸、坂口明義、遠山弘徳、鍋島直樹  ナカニシヤ出版 
2. 社会経済学  八木紀一郎  名古屋大学出版会 
授業方法の形式
講義形式 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
定期試験100%。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
特になし。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2024/01/23 16:27


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