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科目名 衛生化学2 
担当者氏名

神野 透人

全開講対象学科 薬学部(6年)薬学科
年次 3年次 
クラス  
講義学期 後期 
単位数 1.5 
必選区分 必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門薬学教育部門 
備考  



準備学習・事後学習
毎回、講義時間の2倍以上の自学自習をすること。
講義内容に該当する教科書のページを授業計画に記してあるので、必ず予習をして講義に臨むこと。また、適宜、小テストを実施して理解度を確認するので、講義中に配布する資料を中心に、復習を心がけること。
小テストやレポートなどの課題については、講義中に解説・講評や質問への対応を行う。試験については講評を研究室前に掲示する。 
履修上の留意
衛生化学2は、衛生薬学分野の科目 (衛生化学1・公衆衛生学・環境科学・微生物学関連科目など) と密接に関連しており、履修にあたってはこれらの科目で学んだ内容を十分に理解しておくこと。
また、日頃から、食品の安全や環境化学物質と健康に関する社会の動きにも関心をもち、広い視野で化学物質を捉える姿勢を身につけること。 
授業の概要と目的
衛生化学は、疾病を未然に防ぎ、健康の増進をはかる「予防薬学」領域の学問である。衛生化学2では、食品や飲料水、空気などの摂取にともなう化学物質の曝露と有害な生体影響、ならびにその影響を回避するための方策について学ぶ。薬剤師として、公衆衛生の向上、人々の健康増進、健全な生活環境の維持に貢献できるようになるために、化学物質のヒトへの影響、適正な使用に関する基本的知識、技能、態度を修得することが授業の目的である。
本講義は、CP②およびDP②に該当する。(科目ナンバリングコード:31420) 
サブタイトル
毒性学・リスク評価学・化学物質のレギュラトリーサイエンス 
到達目標
化学物質の毒性(吸収・分布・代謝・排泄の基本的なプロセス、代表的な有害化学物質の急性・慢性毒性の特徴、化学物質に対する生体防御因子、および中毒原因物質の試験法・解毒処置法)について説明できる。
化学物質の安全性評価と適正使用(化学物質の毒性を評価するための主な試験法、化学物質のリスク評価・リスク管理、および有害化学物質の人体影響を防ぐための法的規制)について説明できる。
化学物質による発がん(発がん性物質の代謝的活性化機構、遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理、および多段階発がん機構)について説明できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 化学物質による食品汚染  化学物質による意図的および非意図的な食品汚染.重金属、マイコトキシン、ダイオキシン類、多環芳香族炭化水素、残留農薬など.(衛生薬学 P363~)
[D1-(3)-③ 3] 
2. 化学物質の体内動態  化学物質の膜輸送様式と吸収 (消化管・肺・皮膚)・分布・代謝・排泄 (尿・胆汁・呼気).(衛生薬学 P385~)
[D2-(1)-① 1] 
3. 化学物質の代謝  第I相反応 (酸化・還元・加水分解) と第II相反応 (抱合) に関与する主な異物代謝酵素の特徴とその発現制御機構.(衛生薬学 P390~)
[アドバンスト] 
4. 発がん物質の代謝的活性化  一次発がん物質と二次発がん物質.二次発がん物質の代謝的活性化機構 (エポキシ化、N-水酸化、メチルカチオン生成、エピスルホニウムイオン生成など).(衛生薬学 P470~)
[D2-(1)-③ 1] 
5. 多段階発がんと遺伝毒性試験  多段階発がん (イニシエーション・プロモーション・プログレッション) と発がん遺伝子・がん抑制遺伝子.主な遺伝毒性試験 (微生物を用いる復帰突然変異試験など).(衛生薬学 P482~)
[D2-(1)-③ 2, 3] 
6. 化学物質の臓器特異的な毒性発現機構  肝臓、腎臓、肺、神経系、血液、皮膚などに対する特異的な毒性とその発現機構.(衛生薬学 P401~)
[D2-(1)-① 2] 
7. 代表的な化学物質の毒性と生体の防御機構  重金属および農薬、PCB・ダイオキシン類など代表的な化学物質の毒性.化学物質に対する生体の防御機構 (メタロチオネイン、抗酸化酵素など).(衛生薬学 P406~)
[D2-(1)-① 3, 4] 
8. 化学物質の有害性評価  主な毒性試験法 (一般毒性試験・特殊毒性試験) と結果の評価方法 (閾値・NOAEL・Benchmark Doseなど).(衛生薬学 P449~)
[D2-(2)-② 2, 3] 
9. 化学物質の曝露評価  マーケットバスケット方式と陰膳方式による経口曝露量の推定.曝露媒体としての水と空気.多経路曝露評価とアロケーション.
[アドバンスト] 
10. 化学物質のリスク評価  化学物質のリスク評価指標 (ADI/TDI・VSD・MOEなど).(衛生薬学 P455~)
[D2-(2)-② 4] 
11. 化学物質のリスクコミュニケーションと有害影響を防ぐための法的規制  リスクコミュニケーションの定義と分類.化学物質による人体影響を防ぐための法的規制 (化審法・化管法など).(衛生薬学 P445~; P463~)
[D2-(2)-② 1, 5] 
12. 代表的な中毒原因物質の解毒処置法と試験法  薬物乱用の動向と乱用薬物各論 (覚せい剤・大麻・麻薬および向精神薬・危険ドラッグなど).中毒に対する処置 (吸収の阻害・排泄の促進・解毒薬/拮抗薬など).中毒原因物質の抽出方法、簡易スクリーニング法、確認試験、定量方法.(衛生薬学 P433~)
[D2-(1)-① 5, 6, 7] 
13. 学校薬剤師と衛生薬学  学校薬剤師の職務 (環境衛生検査・薬物乱用防止教育など) と衛生薬学の関わり.
[アドバンスト] 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 衛生薬学(改訂第2版) 基礎・予防・臨床 (改訂第2版)   今井浩孝・小椋康光 編   南江堂 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 衛生薬学 健康と環境 (スタンダード薬学シリーズⅡ)  太田茂・原俊太郎・姫野誠一郎 編  東京化学同人 
2. 必携・衛生試験法 第2版  日本薬学会 編  金原出版 
3. 薬毒物試験法と注解 2017  日本薬学会 編  東京化学同人 
授業方法の形式
講義 
成績評価方法及び評価基準
定期試験の成績 (80%) およびレポート・小テスト (20%) により評価する。授業回数の3分の2に満たない場合は欠格とする。 
受講生へのメッセージ
衛生化学2で学ぶ内容は、化学物質の有効性および安全性を予測、評価、判断するための科学、すなわち広義のレギュラトリーサイエンスです。食品や環境に係るさまざまな基準値・指針値を導く基本となる「リスク評価」の概念とその手続きを学んで下さい。 
参考URL
1. 食品安全委員会 用語集  「食品の安全性に関する用語集」の最新版を入手して下さい。 
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更新日時 2020/03/05 11:01


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