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科目名 薬理・病態1 
担当者氏名

衣斐 大祐

全開講対象学科 薬学部(6年)薬学科
年次 3年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数 1.5 
必選区分 必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門薬学教育部門-基幹科目群 
備考  



準備学習・事後学習
準備学習として、2年次までの関連講義の内容を理解しておくこと。事後学習として、分からなかったことは復習して理解するように努めること。講義後、講義資料やノートを元に、講義時間の2倍を目安に復習等すること。 
履修上の留意
薬の作用、身体変化のメカニズム、機能形態学、生化学、分子生物学などの科目とも密接に関連している。特に、薬の作用で学ぶ生理活性物質および自律神経系の知識は、薬理・病態1の基礎にもなっているので確実に理解をしておくこと。
3年前期に行われる生物系応用実習で、中枢神経系、自律神経系、体性神経系に作用する薬の作用をマウス、モルモットなどを用いて実験で確かめるので、相互に理解するよう努めること。 
授業の概要と目的
薬は生体の恒常性が損なわれた状態・生理機能に影響を与えて、正常に近づけようとする目的で使用されることが多い。生体は中枢神経や自律神経の働きにより意識をしなくても自動的にコントロールされている。生物系応用実習との関係から、まず、中枢神経系、知覚神経、運動神経に作用する薬とその作用機序について学ぶ。それと並行して、それら薬物が用いられる疾患および薬物治療について学ぶ。これらの知識を活かし、個々の患者にあった薬物治療を積極的に実践できるように、自ら学ぶ高い学習意欲と基礎学力を身につけ、患者中心の医療を実践できる「くすりのプロフェッショナル」として貢献できる能力を身につける。本授業はCP②およびDP②、③に該当する。(科目ナンバリングコード:51506) 
サブタイトル
中枢神経および末梢神経薬理学を中心に学ぶ。さらに、これらに関わる疾患を理解し、適切な薬物治療を理解する。 
到達目標
薬剤師として薬理学に関する知識は必須である。病態を理解することで個々の患者の状況を正確に把握でき、薬理学に基づいた薬物治療に関する深い知識があれば、薬物治療の正確な 取捨選択をすることができる。薬の専門家として、個々の患者に応じた薬物治療を理解できるように、現場で応用が利く知識と思考力を修得する。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 局所麻酔薬など知覚神経系に作用する薬およびその適応疾患の病態・薬物治療
[E2(1)②1,3] 
知覚神経に作用する代表的な薬物(局所麻酔薬など)また、運動神経系に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について理解する。さらに知覚神経に作用する薬が用いられる疾患の病態や薬物治療に関しても理解する。 
2. 運動神経系に作用する薬、筋肉関連疾患の病態および薬物治療
[E2(1)②2,3] 
運動神経に作用する代表的な薬物(筋弛緩薬など)また、運動神経系に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について理解する(中枢性筋弛緩薬を含む)。 
3. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(鎮痛薬)
[E2(1)③2] 
代表的な麻薬性および非麻薬性鎮痛薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について理解する(疼痛と鎮痛、体温の調節と解熱鎮痛薬を含む)。さらに鎮痛薬が用いられる疾患の病態や薬物治療に関しても理解する。 
4. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(全身麻酔薬)
[E2(1)③1] 
代表的な全身麻酔薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について理解する。さらに全身麻酔薬が用いられる疾患の病態や薬物治療に関しても理解する。 
5. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(てんかん)
[E2(1)③7] 
てんかんの病態を理解する。さらに代表的な抗てんかん薬を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
6. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(統合失調症)
[E2(1)③4] 
統合失調症の病態を理解する。さらに代表的な抗精神病薬を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
7. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(うつ病、双極性障害)
[E2(1)③5] 
うつ病、双極性障害の病態を理解する。さらに代表的な抗うつ薬、気分安定薬を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
8. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(不安神経症)
[E2(1)③6] 
不安神経症の病態を理解する。さらに代表的な抗不安薬、気分安定薬を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
9. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(パーキンソン病)
[E2(1)③9] 
パーキンソン病の病態を理解する。さらに代表的な抗パーキンソン病薬を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
10. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(脳血管疾患)
[E2(1)③8] 
脳血管疾患の病態を理解する。さらに代表的な脳血管疾患で用いられる薬物を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
11. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(認知症)
[E2(1)③10] 
脳血管疾患の病態を理解する。さらに代表的な脳血管疾患で用いられる薬物を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
12. 中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(偏頭痛)
[E2(1)③11] 
偏頭痛の病態を理解する。さらに代表的な偏頭痛で用いられる薬物を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
13. 中枢興奮薬の薬理と臨床応用およびアルコール・薬物依存症の病態と薬物治療
[E2(1)③3,③14]
中枢神経系の疾患・病態と薬理・薬物治療(脳炎、ALS、ナルコレプシーなど)
[E2(1)②4,③14] 
アルコール・薬物依存症の病態を理解する。さらに代表的な中枢興奮薬およびアルコール・薬物依存症で用いられる薬物を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および治療について理解する。
講義で取り上げる疾患(脳炎、ALS、ナルコレプシーなど)の病態を理解する。さらに代表的な偏頭痛で用いられる薬物を挙げ、その薬理作用、機序、副作用および薬物治療についても理解する。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. みてわかる薬学 図解薬理学   井上 和秀、鍋島 俊隆 編集  南山堂 
2. 病気がみえる⑦(脳・神経)第2版  上田 森生、鈴木 洋宣、山中 快子、鹿沼 優、河野 啓太 編集  MEDIC MEDIA 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. NEW 薬理学  田中 千賀子、加藤 隆一 編集  南江堂 
2. 薬がみえる  上田 森生、矢内 良太、鈴木 洋宣、木村 美紀、山中 快子、守山 彩加、佐藤 愛実、椛沢 幸絵、日比野 倫子 編集  MEDIC MEDIA 
3. 薬物療法学  石崎 高志、鎌滝 哲也、望月 眞弓 編集  南江堂 
授業方法の形式
講義とグループ討論 
成績評価方法及び評価基準
期末試験で60点以上を合格とする。評価は期末試験の成績(全体評価の80%)に、レポート点などを加算し(全体評価の約20%)、総合点で行う。なお、3分の1以上欠席した場合は欠格となる。試験については、講評(解説、解答例、採点基準)などをまとめたものを薬学部ポートフォリオにアップロードする。 
受講生へのメッセージ
薬は、単に生体に作用する化学物質ではなく、患者の生体と相互に作用し合う物質です。疾病と治療の講義における病気の知識を基に、何故、薬が病的状態を改善できるのかを考えながら講義に臨んで下さい。 
参考URL
1. 医薬品医療機器情報提供ホームページ 添付文書などの検索 
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ファイル
更新日時 2020/07/03 11:11


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