シラバス参照

科目名 交通システム実習1 
担当者氏名

磯部 真人

岩間 守正

髙﨑 伝

藤川 弘一

早藤 英俊

中島 公平

全開講対象学科 理工学部交通機械工学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分  
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-交通機械工学専門教育科目 
備考 本授業はCP2・3・4およびDP2に該当する 



準備学習・事後学習
毎回,受講する実習課題(実習課題1~6)の予習を行い,事前レポートを作成すること。受講後は復習として,内容を整理し,事後レポートを作成し,指定された期限までに提出すること。

レポートの質問対応については,追・再試験終了後に研究室で個別に対応する。
毎回、実験・実習の半分の自学自習が求められます。 
履修上の留意
この科目を受講する学生は,ハンドエンジニアリングおよび製図の単位修得と同等の技能的知識,環境や安全への意識が不可欠である。また,4ストロークサイクルガソリン機関のメカニズム,オームの法則やキルヒホッフの法則などの直流電気回路の基礎的内容,ノギス等の測定機器の使用法,製図法などが予備知識として必要となると共に,並行して材料力学,熱力学,流体力学の基礎的内容を学習する必要がある。2年次後期開講の交通システム実習Ⅱ,3年次開講の交通システム実験Ⅰは,本科目と強い繋がりがあるので,本科目の単位を修得後に履修することが望ましい。

全体講義を欠席すると,以降の授業を受講できないので注意すること。 
授業の概要と目的
「ものづくり」を行うためには,それにどのような機能が要求されるかを知った上で,材料や構造を決定しなければならない。さらに,どのような道具や手順によって作り上げていくのかの検討も重要である。本実習では,実際にものづくりを行うことにより,製品の機能,材料,構造,工作法などを有機的に結びつけた総合学習を目指すと共に,高学年で開講される専門科目で学ぶ工学的なメカニズムを実体験により学ぶことを目的とする。

交通機械との関連:自動車(エンジン,変速機),航空機(翼)(科目ナンバリングコード:TT21118) 
サブタイトル
「もの」を観て,「もの」に触れて「もの」を知る~物から学ぶ実感教育~ 
到達目標
何をしなければならないかを理解し,つぎに,なぜそうすべきかを理解した上で作業できるようになる(予習と実技との連携)。機械や工具,測定機器の正しい使い方を学ぶ(観て,触れて覚える)。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 全体講義1  受講者の確認後,運営方法,テキストの補足資料の配付,工具と測定具の取り扱いについて説明する。技術者として必要な「安全」と「環境」への意識について,作業者の視点で講義する。

○実習概要,受講上の留意事項,工具と測定具の使用法,内容を理解できる。「安全と環境」に対する意識を持つことができる。 
2. 全体講義2

実習課題の事前学習1 
実習課題1~3について,実習概要,作業手順,使用する機器,工具,測定具等を説明する。

○各実習課題の内容、準備すべき(予習)事項が理解できる。 
3. 全体講義3

実習課題の事前学習2 
実習課題4~6について,実習概要,作業手順,使用する機器,工具,測定具等を説明する。

○各実習課題の内容、準備すべき(予習)事項が理解できる。 
4. 実習課題1 

切削加工(1) 
旋盤による切削加工を通して,工作機械の取り扱い方法を習得する。旋盤の操作方法,バイト形状,切削速度等の基本事項を復習した後,実際に切削を行う。

○旋盤により旋削作業ができ,旋盤の機能と操作方法が理解できる。 
5. 実習課題1 

切削加工(2) 
回転軸に取り付けるハンドルの製図を行い,型紙を作成する。丸棒を旋盤により,型紙に合わせながら切削加工する。先端部を規格に合わせて加工し,ダイス加工によりネジ切りを行う。

○バイトを二方向同時に送り,楕円形状の加工ができる。図面や規格に合わせた加工ができ,製品を仕上げることができる。 
6. 実習課題2

アーク溶接(1) 
アーク溶接機,保護具の使用法,アーク電流や溶接手順を復習する。続いて,被覆アーク溶接機を用いて,加工材料にビードを置く。途中で一旦止めた後,止めたところから延長線上に再びビードを置く。つなぎ目のビード形状を観察した後,つなぎ目での溶接強度維持の方法を学ぶ。加工材料の裏面に炭酸ガスアーク溶接機で表面と同様のビードのつなきを行う。

○アーク溶接時,ビードのつなぎに目が溶接強度に及ぼす影響と強度を低下させない溶接技法が理解できる。 
7. 実習課題2

アーク溶接(2) 
60度の角度で突きあわせた加工材料を被覆アーク溶接機により溶接を行う。3方向から溶接を行った後,変形量を測定する。溶接の順序により発生する変形量の違いを確認する。

○アーク溶接により立体的に溶接するときに生じる変形が理解でき,変形量を小さく抑える溶接技法が理解できる。 
8. 実習課題3

機構学1(1) 
超小型模型飛行機用エンジンを用いて,プロペラシャフトの回転運動とバルブの開閉動作の関係を観察する。

○クランク角度とバルブの開閉時期を理解できる。 
9. 実習課題3

機構学1(2) 
バルブの開閉時期の測定基準を上死点(TDC)として,バルブの開閉時期を測定する。

○バルブ開閉時期線図を作成できる。 
10. 実習課題4

機構学2(1) 
超小型模型飛行機用エンジンを用いて,ピストン・ストロークを測定する。

○ピストン・ストローク線図を作成できる。 
11. 実習課題4

機構学2(2) 
クランクアーム長さとコンロッド長さを測定し,ピストン・ストロークを計算する。

○ピストン・ストローク線図を計算により,求めることができる。 
12. 実習課題5

機構学3(1) 
超小型模型飛行機用エンジンを用いて,シリンダ・ボアとピストン・ストロークより,行程容積を計算する。次に,燃焼室構成部品を観察し,燃焼室容積を測定する。

○行程容積と燃焼室容積から圧縮比を求めることができる。 
13. 実習課題5

機構学3(2) 
エンジンを組み立てながら,ピストンの往復動,プロペラシャフトの回転運動とバルブの開閉動作の関係を観察する。

○ピストンの往復動,プロペラシャフトの回転運動とバルブの開閉動作の連動を理解できる。 
14. 実習課題6

アナログ電子回路(1) 
トランジスタを用いた低周波増幅回路を作製する。回路作成に必要な部品を選別し,ハンダ付け作業により,回路を組み立てる。

○電子部品の名称が理解でき,ハンダ付け作業ができる。 
15. 実習課題6

アナログ電子回路(2) 
製作した増幅回路の無信号時の電流と電圧の測定を行う。低周波信号を印加し,信号波形をオシロスコープで観察を行う。

○サーキット・テスタ,オシロスコープによる測定ができ,トランジスタの増幅作用が理解できる。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 交通システム実習1   早藤 英俊 他   交通機械工学科 
2. 資料配付     
参考文献
授業方法の形式
実習 
成績評価方法及び評価基準
各課題共,実技の成果をまとめたレポート(100%)で評価する。最終成績評価は全課題出席者を対象に、6課題の平均点を成績評価点とする。 
受講生へのメッセージ
「ものづくり」の出発点は自らの手によって,作図・加工・組立を行うことです。この過程で,「もの」に関心を傾け,よく観察することが,あらゆる物理的な現象の理解や工学的な発想の手助けになります。「もの」を実際に作ったり,「もの」の機能を体感することによって,ものづくりの楽しさと難しさや作り手と使い手を結びつける重要な要素を学ぶことができます。また,この実習を通じて,これから学ぶエンジンや自動車工学,航空工学などを理解する上での大きなヒントを得るはずです。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2020/07/03 11:12


PAGE TOP