シラバス参照

科目名 中国経済論2 
担当者氏名

谷村 光浩

全開講対象学科 経済学部経済学科
経済学部産業社会学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 後期 
単位数
必選区分  
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-歴史・政策・金融部門 
備考  



準備学習・事後学習
毎回、授業時間の2倍の自学自習が必要。各回の講義・討議より、これからの中国(ひいてはグローバル)経済・社会の描出にはいかなる示唆が得られるのかについて、みずからの考えをまとめること。また、そうして整理した論点は、授業計画の他テーマとはどのようにつながっているのかも考えてみること。なお、それらの要点は、カードに書き留めていくこと。



課題(小テストやレポートなど)については、授業内で継続的に解説、講評、質問対応などを行う。授業期間中にフィードバックできない定期試験などについては、講評、解説などをまとめたものを、追・再試験終了後のオフィスアワーにおいて配布する。 
履修上の留意
この科目では、中国経済を、歴史、政治、社会、都市・地域開発などと結びつけながら、多角的に考察していく。「中国経済論 1」履修後の受講が望ましい。 
授業の概要と目的
「中国経済論2」では、グローバル経済にて主要なプレーヤーとなった今日の中国、そして明日の中国に焦点を移す。グローバル化、知識経済化、都市化、電子化のなかで、描き出される発展戦略ならびにその課題を読み解く。そして、特に終盤には末端レベルからの視点に切り換え、中国の経済発展の軌跡とひずみを改めて考察する。



なお、授業は、講義に加えて「ディスカッション」をベースに進める。



本科目の担当者は、研究機関での対中支援に関する調査研究を生かし、中国経済・社会を読み解く実践的教育を行う。



(科目ナンバリングコード:経済EE21425、産社EI21425)本授業はDP2/CP2に関連する。 
サブタイトル
中国の21世紀発展戦略と持続可能な未来 
到達目標
昨今、中国が取り組むさまざまな発展戦略の背景、プロセス、成果や課題などへの理解を深め、中国(ひいてはグローバル)経済・社会の持続性を、広範な視点から討議・論述できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. ガイダンス  本科目のねらい、おもな論点、進め方、成績評価の方法など、概要説明。



「米中衝突」のなかで 
2. 「シルクロード経済ベルト」から  2013年秋、習近平は中央アジアを訪れ、「シルクロード経済ベルト」構想を打ち出した。近年は、「一帯一路」として注目される、そうした国際開発戦略のねらいや課題を考察。 
3. 中国の新たな自画像:



中央政府機構改革 
改革開放路線の進展にしたがい、1980年代以降、数次にわたり断行されてきた中央政府機構改革を軸に、中国みずからが描き出した次なる青写真、そしてそれにともなう経済・社会システムの転換などを考察。 
4. 中国の環境ガバナンス:



「節約型/低炭素」経済・社会の形成 
中国の環境への取り組みを概観。そして、環境問題の核心がいかに語られているのか、また中国が試みる「節約型/低炭素」経済・社会の形成とは何かを考察。 
5. 中国に"現れた"「NGO」「企業市民」  中国の経済・社会が大きく変容するなかで"現れた"中国の「NGO」のユニークな点は何か。また、普及・推進がはかられる中国の「CSR」(企業の社会的責任)を考察。 
6. 中国における「小さな政府、大きな社会」  中国の「小さな政府、大きな社会」とは何を意味するのか、いわゆる西側諸国のポスト福祉国家における「小さな政府」への潮流と比較考察。 
7. 企業家的な都市:



地方財政と不動産バブル 
改革開放が進展するなか、地方政府は「企業家」のように振る舞い、みずからの経済発展をめざしている。その「二重性制度」の背景や仕組みなどを考察。さらには、不動産バブルの深層を討議。 
8. 中国の「都市住民」:



高まる自律的な暮らしと消費 
中国の急速な経済成長は、豊かな「都市住民」を創出。そうした人々は、毛沢東体制ではほとんど消滅していた自律的な暮らしを享受。「社会信用体系(体制)」の構築やスマートシティ化も視野に、その消費生活を考察。 
9. 戸籍登記制度の改革:



農民の「都市住民化」 
計画経済を下支えしてきた中国特有の戸籍登記制度は、都市と農村の「二元構造」をもたらした。市場経済化が進展するなか、段階的に試みられてきたその制度改革を考察。 
10. 流動する中国:



出郷者の経済・生活空間 
流動者の労働条件やその集住空間を概観。また帰郷する人々を視野に入れた地方政府の発展戦略を討議。さらに、新華僑などと称されている中国系ディアスポラの経済・生活空間も考察。 
11. 中国の少子高齢化:



迫りくる人口オーナス時代 
毛沢東体制下の人口増加、改革開放下の「一人っ子政策」、そして急速な高齢化社会へ。近年の「新常態」、米中関係なども改めて考えあわせながら、中国の経済・社会の行方を考察。 
12. グローバル市場に生きる村 (1)



親族集団と外資 
これまで考察してきた中国の急速な経済発展ならびに課題は、珠江デルタのひとつの村という末端レベルからはいかに見えるのか。特に「宗族」というインフォーマルな制度的要因の重要性から考察。 
13. グローバル市場に生きる村 (2)



公益事業の整備: 教育 
教育の歴史的発展をたどれば明・清代の親族をベースにした「私塾」にいたるという村。改革開放下、豊かな村の集団が学校整備を主導する仕組みに見られる強みと課題を考察。 
14. グローバル市場に生きる村 (3)



ガバナンス 
凄まじい経済発展のもと、上級政府の新たな規定にしたがい、村政も大きな改革を迫られた。変わりゆく村の主要組織のかたちを概観した後、本質的に変わらない要素とは何かを考察。 
15. まとめ  要点の再整理。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 中国 都市への変貌  ジョン・フリードマン (谷村光浩 訳)  鹿島出版会 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 中国 グローバル市場に生きる村  トニー・サイチ 胡必亮 共著 (谷村光浩 訳)  鹿島出版会 
2. このほかにも、授業の進行に応じて、プリント等を配布     
授業方法の形式
講義ならびに討議 
成績評価方法及び評価基準
定期試験:70%



討議への参加: 30% 



授業回数の3分の2以上の出席に満たない場合は欠格とする。 
受講生へのメッセージ
グローバル経済・社会のあらゆる局面に、「中国」が主要なアクターとして登場している。中国のみならず他の地域研究・分野に関心を寄せる人たちにとっても、この科目にて講義・討議する内容や視座は有益であろう。 
参考URL
1. 講義の進行に応じて、関連するURLを紹介   
画像
ファイル
更新日時 2020/02/10 17:55


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