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科目名 情報の経済学2 
担当者氏名

野口 光宣

全開講対象学科 経済学部経済学科
経済学部産業社会学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 後期 
単位数
必選区分  
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-理論経済部門 
備考  



準備学習・事後学習
授業前に、ミクロ経済学入門とマクロ経済学入門、および、高校レベルの確率・統計の復習をしておくこと。授業後に、学んだ理論をよく復習し、身の回りの問題に応用してみること。毎回、講義時間の2倍の自学自習をすること。定期試験については、講評を行って、Campusmate-Jの「講義連絡登録」により、受講者に送信します。 
履修上の留意
ミクロ経済学入門とマクロ経済学入門程度の経済学の知識、および、高校レベルでの確率・統計の知識が必要です。試験は座席指定、また、授業も原則座席指定です。また、講義中の私語は厳禁です。講義内容は、受講生の事前知識等に応じて変更される場合があります。 
授業の概要と目的
情報の経済学とは、従来の経済学が無視しがちだった情報や知識の不完全性の問題と真正面から向き合おうとする経済学だと言えます。市場における情報の偏りのことを情報の非対称性といいます。たとえば、保険会社は客の危険率を正確に知ることができませんし、患者は医者の提供する医療サービスの内容を完全に理解することができません。授業では、このような情報の非対称性が市場でどのような問題を引き起こし、それらの問題がどのように解決されるかを、情報の経済学の創始者であるアカロフ、スティグリッツ、スペンスの理論をベースに学びます。情報の経済学の深い専門知識を身につけ、社会の諸問題への応用力を養うことを目指します。情報の経済学2は応用面に重きを置きます。(科目ナンバリングコード:経済EE21306、産社EI21306)本授業はDP2/CP2に関連する。 
サブタイトル
情報の経済学の応用 
到達目標
情報の経済学という比較的新しい経済理論を習得し、経済問題に対してより現実的なアプローチができるようにする。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 情報の経済学の目的  情報の経済学が生まれた背景を理解し、その目的を明らかにする。配布資料の該当箇所を予習しておくこと。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
2. 情報の経済学の歴史  18世紀から今日に至る経済学の歴史の中で、不確実性やリスクがどのように扱われてきたかについて概観する。配布資料の該当箇所を予習しておくこと。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
3. 情報の経済学の基本概念  情報の経済学の基本概念である、情報の非対称性、逆選択、モラルハザード等について学ぶ。配布資料の該当箇所を予習しておくこと。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
4. 情報の非対称性演習  依頼人-代理人関係における情報格差が引き起こす問題を、数値モデルで理解する。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
5. 逆選択演習  連続確率分布とその期待値を用いて、アカロフの逆選択理論を学ぶ。中古車市場において、逆選択が起こるメカニズムを数値例を用いて分析する。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
6. モラルハザード演習  いろいろな市場におけるモラルハザード問題を分析する。具体的には、労働市場、医療保険市場、金融市場を取り上げ、数値データによるシミュレーションにより、モラルハザード回避のための制度設計について考える。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
7. 情報に関する基本概念  情報に関する基本概念同士の関係を明らかにする。完全情報、不完全情報、情報の非対称性等がどのように関係するかを理解する。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
8. 情報の非対称性と市場の失敗  情報の非対称性が市場で引き起こす問題を、発展途上国の金融市場、米国の中古車市場、コーポレートファイナンスの二重課税問題、保険市場、小作契約を例として取り上げて理解する。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
9. コーポレートファイナンスと情報の非対称性  配当の二重課税問題を情報の経済学を用いて解明する。まず、企業価値の評価理論について学ぶ。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
10. 配当の二重課税問題  配当と配当所得税率を含む企業価値評価式を求める。配当宣言前後で株価がどのように変化するかについても学ぶ。将来収益についての情報格差がある場合とない場合で、企業の配当政策にどのような違いが出るかを解明する。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
11. 小作契約と情報の非対称性  小作契約における情報の非対称性を明らかにする。小作人と地主が豊作か不作かの不確実性を抱え、地主が小作人の努力水準をモニターできない場合、モラルハザードが起こる可能性があることを理解する。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
12. 小作契約におけるモラルハザード  小作契約モデルを作り、小作人の最適努力選択においてモラルハザードが回避されるような契約策定が可能であることを示す。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
13. 信用割り当てと情報の非対称性  信用割り当てについての、スティグリッツとワイスによる論文の内容を学ぶ。初めに、信用割り当ての市場特性を理解し、なぜ市場がそのような状態に陥るのかについて考える。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
14. 信用割り当ての原因  信用割り当てが起こる原因として、借り手の返済不履行リスクについての情報格差と融資契約上の有限責任が考えられるということを理解する。配布資料の該当箇所を予習しておくこと。授業後は、学んだことをよく復習し、練習問題は必ず自分でやってみること。 
15. 授業のまとめ  これまでの授業で学んだことについてまとめ、全体を総復習する。これまで配布したすべてのプリントおよび、プロジェクトを持参すること。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. テキスト(PDFファイル)  野口光宣   
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 情報の経済学  佐々木宏夫  日本評論社 
2. 入門情報の経済学  永谷敬三  東洋経済新報社 
授業方法の形式
講義 
成績評価方法及び評価基準
定期試験100%、ただし、出席回数が3分の2以下の場合は欠格となります。 
受講生へのメッセージ
テキストの内容を毎回の講義でしっかり理解することが大切です。講義内容の理解を深めるためのプロジェクトを実施しますので、毎回、必ず期日までにやるようにしてください。受講生の数学のレベル等にあわせて、講義内容がかなり変更されることがありますのでご了承下さい。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2020/02/10 17:53


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