シラバス参照

科目名 専門演習1 
担当者氏名

松田 真治

全開講対象学科 法学部法学科
年次 3年次 
クラス  
講義学期 通年 
単位数
必選区分  
学期・曜日・時限  
部門 専門教育科目-演習部門 
備考 学生便覧に基づき全体として講義時間の2倍程度の事前・事後学習が必要です 



準備学習・事後学習
 前期では、判例研究の作法について、担当者が出す課題に取り組みながら学ぶ。後期では、テーマ研究の作法について学ぶ。そのため、これらの課題を行うことになる。また、4年次の研究テーマを探して研究計画を立てることになるから、それについても時間外に行うことになる。

 課題や報告に対しては、担当者が適宜コメントや添削を行う。 
履修上の留意
 履修するにあたって必要というわけではないが、民法科目・企業法Ⅰ・Ⅳ・民事訴訟法・消費者法・国際私法等、関心のある業界に関連しそうな科目を3年次に履修するとよい。

 なお、他大学との交流やゲストスピーカーの参加などを予定している。そのため、以下の授業計画はあくまでも予定である。 
授業の概要と目的
 このゼミでは、商取引法分野について学ぶ。全体的な学修は、個人がやるしかないので、目的とはしていない(全体的な学修は講義の役割である。)。このゼミでは、商法判例百選・保険法判例百選・消費者法判例百選に出てくるようなテーマを手掛かりに、ゼミ学生が関心のあるテーマを選択し、それを掘り下げ、「名城大学で最も詳しい人間である」と誇れるようになって卒業していくことを最終的な目標としている(さらに進んで、研究者を志望することも、個人的には歓迎している。)。

 3年次では、判例研究・テーマ研究の基礎を学び、自分の研究テーマを定めることを目標とする(就活で「○○について研究してます」と言えるような状態まで仕上げる。)。

 春学期では、保険法判例を素材に行う。これは、各方面の論文・判例を読むというスタイルにすると、研究手法の定着という観点からは望ましくないと考えたからであり、また、商取引法分野でもっとも判例が多いのが保険法分野であるからである。ここで得た研究手法は、各自の関心分野でも当然に通用するものである。受講生に求められるのは、保険判例という課題はこなしつつも、自らの関心分野の勉強を行う姿勢である。

 秋学期では、与えられたテーマについて研究する練習を行う。これは、関連裁判例・論文を自分で探すということである。なお、テーマは「フランチャイズ契約の更新拒絶」を予定している。コンビニ業界について学ぶ機会ともなろう。(科目ナンバリングコード : LL31101)本授業はCP3およびDP1に該当する 
サブタイトル
商取引法―商法総則・商行為・保険・海商・空法― 
到達目標
1.判例研究・テーマ研究の作法を身につける。

2.自分の研究テーマを見つける。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. イントロダクション  自己紹介/アイスブレイク/商取引法分野の説明 
2. 商法を始める前に  商取引法分野の文献を読む際に目にする経済学用語について学ぶ。

モラルハザード/インセンティブ/情報の非対称性/エージェンシー関係/逆選択/シグナリング/スクリーニング

〔参考文献〕伊藤秀史『ひたすら読むエコノミクス』(有斐閣、2012年) 
3. 方法論について  「法と経済学」「法の経済分析」と呼ばれるアプローチの存在を知っておくことは、これから多くの文献を読むことになる学生にとって大きな財産になると信ずる。

〔参考文献〕田中亘「商法学における法解釈の方法」民商法雑誌154巻1号(2018年)36頁以下 
4. 判例を読む練習0  数回にわたり、判決・判例評釈・論文・教科書を読むという一連の学修を保険関連の判例を素材に体験する。ここでは、判決文の読み方と生命保険契約の基本的構造など、判決文を読むにあたって必要な知識を教授する。 
5. 判例を読む練習1  横浜地判平成20年12月4日民集66巻5号2279頁 
6. 判例を読む練習2  東京高判平成21年9月30日民集66巻5号2300頁

〔参考文献〕神作裕之「判批」保険法判例百選(2010年)160頁ほか 
7. 判例を読む練習3  最判平成24年3月16日民集66巻5号2216頁

〔参考文献〕山下友信「判批」金法1950号(2012年)36頁、川畑正文「判解」最高裁判所判例解説民事篇平成24年度385頁ほか 
8. 判例を読む練習4  東京高判平成24年10月25日判タ1387号266頁(前記最高裁判決の差戻審判決) 
9. 判例を読む練習5  判例評釈を読む。

各自、最高裁判決の判例評釈を複数選び、そこで指摘されたことをまとめて報告する。 
10. 判例を読む練習6  関連論文を読んでみる。

落合誠一「生命保険の継続保険料不払いと無催告失効条項の効力」大谷孝一先生古稀記念『保険学保険法学の課題と展望』(成文堂、2011年)239頁以下を予定 
11. 判例を読む練習7  複数の教科書を読み比べてみる。そうすると、今までこの演習で行ってきたことが、さらっと書かれているにすぎないことに気づくだろう。同時に、教科書を読むだけの勉強がいかに薄いことなのかも知るであろう。 
12. 判例を読む練習8  最高裁判決後の動向

東京地判平成27年3月26日判タ1421号246頁

北澤哲郎「民法(債権関係)改正と無催告失効約款」生命保険論集204号(2018年)167頁以下 
13. 判例を読む練習9  生命保険に対しての関心が高まっているだろうから、ここで、生命保険文化センターの方をお招きしようと考えている。 
14. 判例を読む練習10  判例研究についてレジュメを作成し、報告する。 
15. 春学期まとめ  報告の続きや秋学期の予定の確認などを行う。 
16. テーマ研究の練習  春学期では、判例を出発点とした研究の練習をしたが、ここでは、与えられたテーマについて研究する練習を行う。この練習を終えれば、自分の好きなテーマについて、自分で検討できるようになるだろう。テーマは、「フランチャイズ契約の更新拒絶」を予定している。 
17. テーマから文献を探す  「フランチャイズ契約の更新拒絶」という問題を検討するにあたって、どのような文献・裁判例を集める必要があるかをリストアップして持ち寄る。また、レポートの構成を作成する。 
18. レポートを見せ合う  独自の見解を述べる必要はない。ここでは、「フランチャイズ契約の更新拒絶」について、どのような議論がなされているかを整理することを重視する。 
19. 報告の練習1  他者に伝える練習を行う。レポートを渡して、読んでいくだけでは聞く側も眠いだろう。いわゆるレジュメを作成したり、スライドに投影するなど、やり方は個人に任せる。この練習の機会は、次回も設ける予定である。 
20. 報告の練習2  2回目の報告練習を行う。 
21. 報告1  ゼミ見学に合わせて報告を行う。これは、前提知識のない他者に対して、「伝える」訓練でもある。ゼミ見学の日程次第で後ろにずらすことがある。 
22. 報告2  報告1では、人数的に限界があるので、報告2を行う。 
23. テーマ探し1:商法総論・総則・商行為法・海商法  ここからは、4年次に深めることになる「個人の」テーマを選定するヒントを与えるために、担当者が、商取引法分野の説明を行うこととする。参考となる文献の紹介も行う。

この回は、商法総論(商法典のあり方等)、商法総則・商行為法、平成30年商法改正によって現代化された商法の海商法分野を(特別法も含めて)紹介する。また、業種という観点から、宿泊業(ホテル・旅館・民泊)、旅行業、フランチャイズ等を紹介する。 
24. テーマ探し2:保険法  損害保険・生命保険・傷害疾病定額保険・保険業法の概要を説明する。 
25. テーマ選定  関心のあるテーマ(担当者が紹介したもの以外でも当然構わない。)を示してもらう。 
26. テーマ選定  関心のあるテーマ(担当者が紹介したもの以外でも当然構わない。)を示してもらう。 
27. 研究計画作成  研究計画書(案)を持ち寄る。そこで、担当者がアドバイスを行う。 
28. 研究計画作成  研究計画書(案)を持ち寄る。そこで、担当者がアドバイスを行う。 
29. 研究計画報告  研究計画を報告する。 
30. まとめ  来年度に向けて、何をすべきかを検討する。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. なし。     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 商取引法 第8版  江頭憲治郎  弘文堂 
2. リーガル・リサーチ&リポート 第2版  田髙寛貴ほか  有斐閣 
3. 法学部ゼミガイドブック 改訂版  西南法学基礎教育研究会  法律文化社 
授業方法の形式
演習 
成績評価方法及び評価基準
課題によって、到達目標1を達成したかどうかを評価する(60%)

研究計画によって、到達目標2を達成したかどうかを評価する(40%) 
受講生へのメッセージ
単位には重みがある。楽な単位の中身は空であり、苦労して得た単位には成長がついてくる。他のゼミの学生が「うちは楽だ」と言っていたら、「成長する機会がないんだな、かわいそうに」と思うようにしておくといいかもしれない(なお、思うだけで、言ってはいけない。)。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2020/01/24 18:46


PAGE TOP