シラバス参照

科目名 日本法制史 
担当者氏名

代田 清嗣

全開講対象学科 法学部法学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 後期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育科目-基礎法学部門 
備考  



準備学習・事後学習
準備学習 : 授業計画欄で指定した教科書の範囲を,90分程度読んでおくこと。
事後学習 : 講義内容を元に,90分程度でノートを作成すること。 
履修上の留意
 特になし。 
授業の概要と目的
 毎回配布するレジュメに沿って前近代の日本における法の歴史を概観し,各時代における法の構造・機能を考える。
(科目ナンバリングコード:LL21202) 
サブタイトル
 前近代の日本における法と社会 
到達目標
 前近代日本における伝統法の歴史について専門的基礎知識を備えるとともに,これを当時の社会・文化と関連付けながら文章化して論じることができるようになる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 日本法制史の意義   法制史の法学の中での位置づけ,役割,研究のあり方を理解する。講義初回のため,併せて本講義の進め方や成績評価についても説明する。
教科書「はしがき」 
2. 日本法制史の学説史と時代区分   日本法制史がこれまでどのように研究されてきたかを概観するとともに,法制史的見地による時代区分を理解する。
教科書pp.439-458。 
3. 原始日本法 (1)   律令法継受以前の日本を概観し,その統治システムの特徴を理解する。
教科書pp.3-18。 
4. 原始日本法 (2)   律令法継受以前の日本における具体的な法の在り様を観察し,前講で理解した統治システムと関連付けながら理解する。
教科書pp.19-28。 
5. 律令法 (1)
 継受・統治機構 
 律令法の継受・編纂に関する基礎知識を確認したうえで,中国における律令を中心としながら,日本の現制度も混在した統治機構の特徴を論ずる。
教科書pp.28-36。 
6. 律令法 (2)
 人と土地の支配 
 律令法継受とその特徴を踏まえ,律令法制下において人と土地がどのように支配されたのかを概観する。
教科書pp.37-55 
7. 律令法 (3)
 刑事法・裁判制度 
 体系的な刑法典としての律の内容や,実現手段としての裁判制度はどのようなものであったかを理解する。
教科書pp.56-68。 
8. 公家朝廷法 (1)
 統治システムの変容 
 律令制に組み込まれた「ほころび」が制度を変容させてゆく過程を概観するとともに,その結果生じた公家朝廷法の特徴を把握する。
教科書pp.69-81。 
9. 公家朝廷法 (2)
 検非違使と死刑 
 公家朝廷法の刑政に重要な役割を果たした検非違使について理解するとともに,嵯峨朝における「死刑停止」の実態を論ずる。
教科書pp.82-84。 
10. 荘園制度 (1)
 荘園の歴史 
 律令制国家の破綻から荘園公領制の成立までを,国衙領と荘園との対立を軸に概観する。
教科書pp.84-89。 
11. 荘園制度 (2)
 荘園の内部構造 
 荘園公領制の確立した中世荘園を中心に,荘園の内部構造を理解し,その特徴について論ずる。
教科書pp.89-91。 
12. 中世法 (1)
 統治機構 
 鎌倉幕府・室町幕府の統治機構を概観し,武家政権の成立とその変遷を理解する。
教科書pp.94-101。 
13. 中世法 (2)
 中世法の基本構造 
 中世法の基本構造である公家法・本所法・武家法の鼎立状況を把握するとともに,その中心となる武家法の特徴や,武家法の基盤たる封建制について理解する。
教科書pp.103-111。 
14. 中世法 (3)
 親族・相続法 
 中世封建制の基盤の重要な一角を占める,中世の親族・相続法について,前代からの家意識の変遷と関連付けながら理解する。
教科書pp.118-123。 
15. 中世法 (4)
 裁判制度 
 鎌倉幕府法を中心に,当時の裁判制度を概観し,その特徴を武家社会の制度や思想的背景と関連付けながら理解する。
教科書pp.124-132。 
16. 中世法 (5)
 刑事法・民事法 
 鎌倉幕府法を中心に,当時の刑事法・民事法を概観し,その特徴を武家社会の制度や思想的背景と関連付けながら理解する。
教科書p.111-113,132-143。 
17. 戦国・織豊政権期の法   戦国・織豊政権期を,中世から近世(徳川幕府)への過渡期として捉え,この時期の法の特徴について論じる。
教科書pp.148-163。 
18. 近世法 (1)
 武家の身分秩序 
 近世身分社会の中核たる武家の身分秩序を概観し,近世法理解の前提を身につける。
教科書pp171-173,185。 
19. 近世法 (2)
 中央職制 
 近世幕藩制下における統治組織のうち,特に徳川幕府の中央職制を概観し,近世の支配的主従制に基づく体系性を理解する。
教科書pp.166-169。 
20. 近世法 (3)
 地方統治機構 
 近世幕藩制下における統治機構のうち,幕府の地方統治機構と,町や村といった「自治組織」を概観し,近世の重層的支配構造を理解する。
教科書pp.169-171,173-175。 
21. 近世法 (4)
 法源その一 
 近世法の法源のうち,徳川幕府の制定法について概観し,その特徴を政治的・社会的背景と関連付けながら理解する。
教科書pp.175-179,226。 
22. 近世法 (5)
 法源その二 
 近世法の法源のうち,徳川幕府の法曹法,藩法,民衆法について概観し,その特徴を政治的・社会的背景と関連付けながら理解する。
教科書pp.180-182,227-228。 
23. 近世法 (6)
 裁判制度総説 
 近世法の特徴たる重層的法圏の,手続き面での現れを論ずるとともに,幕府法における裁判制度の概要を理解する。
教科書pp.222-226。 
24. 近世法 (7)
 出入筋とその周縁 
 出入筋の手続きを概観するとともに,関連する諸問題として相対済令,内済の勧奨,身代限・切金の制度などについて論ずる。
教科書pp.234-240。 
25. 近世法 (8)
 取引法 
 近世取引法上の諸観念について概観し,訴訟法上との連続性を理解する。また,大坂における取引法上の特徴についても理解する。
教科書pp.199-201,240-248。 
26. 近世法 (9)
 親族法 
 近世親族法上の諸観念について概観する。特に婚姻関係の法制から,男性優位と考えられてきた近世法の婚姻観を再検討する。
教科書pp.201-212。 
27. 近世法 (10)
 吟味筋とその周縁 
 近世の刑事訴訟制度たる吟味筋を概観するとともに,自白偏重の風にあって用いられた拷問について知見を得る。
教科書pp.228-234。 
28. 近世法 (11)
 実体刑法 
 近世の刑事訴訟制度の特徴の一である,私的刑罰権について理解する。また実体刑法を概観し,その特徴を近世の思想的背景と関連付けながら論ずる。
教科書pp.212-214。 
29. 近世法 (12)
 行刑法その一 
 近世,特に徳川幕府における刑罰の執行手続きとその内容を概観し,領主権力が刑罰をどのように捉えていたか理解する。
教科書pp.214-215。 
30. 近世法 (13)
 行刑法その二 
 石川島人足寄場や,熊本藩の徒刑など,近世の行刑における特別予防的側面にふれ,近代法との接続について考える。
教科書pp.215-216。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 『日本法制史』  浅古 弘 ほか編  青林書院 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 『日本法制史概説』  石井良助  創文社 
2. 『江戸の罪と罰』  平松義郎  平凡社 
3. この外,適宜提示する。     
授業方法の形式
 講義 
成績評価方法及び評価基準
定期試験100% 
受講生へのメッセージ
 講義では教科書の内容に限らず, 多様な情報を提供する。 試験は持込原則可であるが, 講義で提供した情報を前提に出題するので, 教科書の内容を書き写しても得点にはならない。 
参考URL
1.  なし   
画像
ファイル
更新日時 2019/01/21 14:47


PAGE TOP