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科目名 専門ゼミナール1 
担当者氏名

谷村 光浩

全開講対象学科 経済学部経済学科
経済学部産業社会学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 通年 
単位数
必選区分 選択必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-ゼミナール部門 
備考  



準備学習・事後学習
毎回、授業時間の半分の自学自習が必要。授業時間中に提示した参考書、グループ作業で収集した資料などの関連文献を読み進め、要点をカードに書き留めていくこと。
つねに、最後のステップまでを視野に各段階で進めておくべき作業をみずから思い描き、必要な支度をすべて整え、限られた時間・機会を十分に生かすこと。 
課題・定期試験に対するフィードバック
課題(レポートなど)については、授業内で継続的に解説、講評、質問対応などを行う。 
履修上の留意
この専門ゼミナールでは、国際機関等の資料にふれるため、英語を継続的に自習していることが望ましい。 
授業の概要と目的
冷戦、グローバル化という「うねり」のなかで、国際開発・協力は、その理念においても、課題設定やアプローチにおいても、大きく変化してきた。近年は、「援助」とは次元を異にする国際協力のかたちも模索されている。
この科目では、特に前期の中盤に、「都市化」「空間」「公共性」などを糸口として、1950年代以降、国際開発・協力がどのようにとらえられ、いかなる政策が打ち出されてきたのかを考察する。
前期の終盤から専門ゼミナール1・2 共同の研究プロジェクトを推し進めるが、上述のものの見方、考え方もベースに、問題の構造をより深く読み解いていく。
研究報告にあたっては、映像も活用したプレゼンテーションを試みる。
特に専門ゼミナール1の受講者には、関連分野の基本的な概念や用語を学び、それらへの理解を深めることを促す。 
アクティブ・ラーニング
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はDP2/CP2、3に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
経済EE21101、産社EI21101 
サブタイトル
国際開発・協力の政治経済学 1 
到達目標
グローカルな開発課題に関して、仲間とともに広範な資料を収集、読破、考察、発表、討議ができ、さらには独自の観点からレポートを取りまとめて報告できる。また、その要点を映像などを用いて分かりやすく表現できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. ガイダンス  本科目のねらい、進め方、成績評価の方法など、概要説明
「レポートの書き方」要点整理 
2. 映像で分かりやすく伝える (1)  ゼミにてアクティブ・ラーニングを進めるにあたり、「映像の基本」を、身近な作品を事例に、批評・討議を通じて考察。
1分間程度の映像作品 制作 
3. 映像で分かりやすく伝える (2)  ゼミにてアクティブ・ラーニングを進めるにあたり、「ストーリーのつくり方」を、いくつかの作品を事例に、批評・討議を通じて考察。
1分間程度の映像作品 制作 
4. 映像で分かりやすく伝える (3)  1分間程度の映像作品 制作・発表 
5. 国際開発・協力とは (1)
「近代化論」 
第二次世界大戦の混乱が収拾し、1950年代にはいると、欧米先進諸国は低開発地域の経済発展に取り組み始めた。近代化論、緑の革命、成長拠点理論などの開発戦略を考察。 
6. 国際開発・協力とは (2)
「基本ニーズ」 
1970年代、近代化の歪みがしだいに顕在化。開発目標の重点は経済成長だけでなく、より公正な所得分配に移行。農村開発、基本ニーズ、適正技術などの開発戦略を考察。 
7. 国際開発・協力とは (3)
「もうひとつの開発」 
1980年代、市場原理を重視する「構造調整アプローチ」の展開へ。途上国の草の根レベルでは、「もうひとつの開発」が模索されはじめる。それらの理念、アプローチの違いを比較考察。 
8. 国際開発・協力とは (4)
「人間開発」 
ポスト冷戦の時代にはいり、国際開発・協力は改めてその理由づけを求められた。後に国連ミレニアム宣言(2000)へとつながる90年代に開催された主要な国際会議の主題や、同時期に打ち出された「人間開発」を考察。 
9. 国際開発・協力とは (5)
「地球公共財」 
1990年代末、国連開発計画は、「地球公共財」という国際協力の新概念を提起。その背景やねらいを考察。従来の政府開発援助(ODA)とは何が異なるのか、いかなる問題提起であるのかを討議。 
10. 国際開発・協力とは (6)
「パートナーシップ」 
国際開発・協力分野でも、グローバルな諸課題に対して、国際機関と企業がさまざまな連携を展開しているが、「パートナーシップ」「BOPビジネス」とは何かを再考。 
11. 研究プロジェクト
前期 (1) 
研究テーマの設定にむけた準備作業 
12. 研究プロジェクト
前期 (2) 
研究テーマの設定
ワーキンググループ(WG)の編成
作業スケジュールの検討 
13. 研究プロジェクト
前期 (3) 
資料収集・整理 (1)
参考文献について概要報告 
14. 研究プロジェクト
前期 (4) 
資料収集・整理 (2)
目次の検討・発表 
15. 前期まとめ  ゼミを通じて、たがいに学んだことを整理・討議 
16. 研究プロジェクト
後期 (1) 
学外研修(1)
国際協力に関わる機関等にて 
17. 研究プロジェクト
後期 (2) 
学外研修(2)
国際協力に関わる機関等にて (続) 
18. 研究プロジェクト
後期 (3) 
関連資料の読解・討議/映像制作 (1) 
19. 研究プロジェクト
後期 (4) 
関連資料の読解・討議/映像制作 (2) 
20. 研究プロジェクト
後期 (5) 
関連資料の読解・討議/映像制作 (3) 
21. 研究プロジェクト
後期 (6) 
プレゼンテーション資料・映像の取りまとめ 
22. 研究プロジェクト
後期 (7) 
ゼミ内「中間報告会」 
23. 研究プロジェクト
後期 (8) 
追加資料の読解・討議 
24. 研究プロジェクト
後期 (9) 
報告「要旨」の作成 
25. 研究プロジェクト
後期 (10) 
プレゼンテーション資料・映像の仕上げ 
26. 研究プロジェクト
後期 (11) 
ゼミ内「最終報告会」 
27. 研究プロジェクト
後期 (12) 
経済学部 ゼミナール研究報告会
プレゼンテーション 
28. 研究プロジェクト
後期 (13) 
レポート 各自作成 
29. 研究プロジェクト
後期 (14) 
レポート 各自報告、討議 提出 
30. 後期まとめ  ゼミを通じて、たがいに学んだことを整理・討議 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. ゼミの進行に応じて、英文の書籍、論文等を紹介     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. アジアの内発的発展  西川潤 編  藤原書店 
2. 地球公共財の政治経済学  インゲ・カウル 他編  国際書院 
3. ネクスト・マーケット  C.K. プラハラード  英治出版 
4. 地図とデータで見るSDGsの世界ハンドブック  イヴェット・ヴェレ/ポール・アルヌー  原書房 
5. このほかにも、ゼミの進行に応じて、関連する書籍、論文等を紹介     
授業方法の形式
ゼミナール形式 
授業の実施方法
成績評価方法
個別/グループ作業・討議への参加度: 20%
プレゼンテーション資料・映像(担当部分): 40%
レポート(各自作成・提出): 40%
ただし、授業回数の3分の2以上の出席に満たない場合は欠格とする。 
成績評価基準
C(合格)となるには「到達目標」を最低限達成することが求められる。 
受講生へのメッセージ
国際開発・協力の戦略が、どのような背景のなかで、いかに練り上げられ、さらには後にいかなる批判にさらされたのかを学び、みずからが調査研究、そして政策提言する際の参考にしていただきたい。
また、ワーキング・グループでの作業を通じて、プレゼンテーションに関わる技能を高めることも期待している。 
参考URL
1. ゼミの進行に応じて、関連するURLを紹介   
画像
ファイル
更新日時 2022/01/31 09:19


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