準備学習・事後学習
|
|
毎回、実習時間の半分の自学自習をすること。 予習: 実習テキストを通読し、原理の理解に努め、操作の流れをフローチャートに整理する。 自習中: 機器分析で得られたデータを解析する。測定値を報告書に記入する。 復習: 毎日の終了前にポートフォリオのテスト機能で確認試験をおこなう。
|
|
|
課題・定期試験に対するフィードバック
|
|
報告書を実習中に巡回指導し、理解したうえで提出させる。毎日、実習終了前に内容に関する確認試験をおこない、理解度の低い項目を洗い出してその場で解決させる。
|
|
|
履修上の留意
|
|
2年次前期「分析系基礎実習」で学んだ知識・技能を身につけていること。 2年次後期「環境科学」の学習内容を理解していること。
|
|
|
授業の概要と目的
|
|
分析系基礎で習得した分析法の原理と基本操作を基に、生活環境、とくに下水、室内・室外空気および環境汚染化学物質等について、日本薬局方や衛生試験法に準拠して各種測定機器類を用い、正確で緻密な実験により「検出・定量」する。
|
|
|
アクティブ・ラーニング
|
|
|
|
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
|
|
|
|
実務経験と授業内容の関係
|
|
|
|
科目ナンバリングコード
|
|
|
|
サブタイトル
|
|
環境汚染物質の「捕捉・検出と定性・定量」、機器分析法
|
|
|
到達目標
|
|
人々の健康にとってより良い環境の維持と公衆衛生の向上に貢献できるようになるために、化学物質などのヒトへの影響、適正な使用、および地球生態系や生活環境と健康との関わりにおける基本的知識、技能、態度を修得する。【コアカリD2環境GIO】 特に、地球生態系や生活環境を保全、維持できるようになるために、環境汚染物質などの成因、測定法、生体への影響、汚染防止、汚染除去などに関する基本的事項を修得する。【D2(2)生活環境と健康GIO】
|
|
|
授業計画
|
|
| |
|
【項目欄】
|
【内容欄】
|
|
1.
|
【1日目】-1 環境化学物質の捕捉と検出
試料の前処理 [アドC2-10-1]
残留農薬の測定 [C2(4)3-1] [C2(5)1-4] [C2(5)1-5]
|
試料から特定の物質を捕捉し検出する環境分析の手法について理解する。
被験物質を適切に定性・定量するための前処理について理解する。
分析目的に即した試料の前処理法を実践できる(技能)
ガスクロマトグラフィー・質量分析法(GC-MS)により食品に付着した農薬を測定する。
質量分析法の原理および応用例を説明できる。 ガスクロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 クロマトグラフィーを用いて試料を定性・定量できる。(知識・技能)
|
|
2.
|
【1日目】-2 空気試験(室内環境1)
[D2(2)5-1]
|
空気試験をおこない気象条件、および騒音、二酸化炭素を測定し、基準に照らして判定する。
室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる(知識、技能)
|
|
3.
|
【2日目】-1 水質試験(水環境1)
[アドC2-10-1]
[C2(4)1-4] [C2(4)1-6] [D2(2)3-3] [D2(2)3-5]
|
水に含まれる重金属をDDTC-MIBK法により抽出する。
分析目的に即した試料の前処理法を実践できる(技能)
原子吸光光度法(AA)により鉛およびカドミウムを測定する。
原子吸光光度法、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法および ICP 質量分析法の原理および応用例を説明できる。 分光分析法を用いて、日本薬局方収載の代表的な医薬品の分析を実施できる。(技能) 水道水の水質基準の主な項目を列挙し、測定できる。(知識・技能) 水質汚濁の主な指標を列挙し、測定できる(知識・技能)
|
|
4.
|
【2日目】-2 水質試験(水環境2)
[D2(2)3-5]
|
ウィンクラー法により環境水中の溶存酸素DOを測定する。
水質汚濁の主な指標を列挙し、測定できる(知識・技能)
|
|
5.
|
【3日目】-1 空気試験(室内環境2)
[アドC2-10-1]
[C2(5)1-3] [C2(5)1-5] [D2(2)5-1]
|
シックハウス症候群の原因物質ホルムアルデヒドを捕集する。
分析目的に即した試料の前処理法を実践できる(技能)
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によりホルムアルデヒドを測定する。
液体クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 クロマトグラフィーを用いて試料を定性・定量できる(知識・技能) 室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる(知識、技能)
|
|
6.
|
【3日目】-2 空気試験(大気環境)3
[D2(2)4-2]
|
ザルツマン法により大気中の窒素酸化物を測定する。
主な大気汚染物質を測定できる。(技能)
|
|
|
|
テキスト
|
|
| |
|
【書籍名】
|
【著者】
|
【出版社】
|
|
1.
|
分析系応用(環境科学)実習テキスト
|
|
(名城大学薬学部薬学教育開発センターより配布)
|
|
|
|
参考文献
|
|
| |
|
【書籍名】
|
【著者】
|
【出版社】
|
|
1.
|
衛生薬学 基礎・予防・臨床
|
今井浩孝・小椋康光 編
|
南江堂
|
|
2.
|
必携・衛生試験法 第3版
|
日本薬学会 編
|
金原出版
|
|
3.
|
衛生試験法・注解 2020
|
日本薬学会 編
|
金原出版
|
|
|
|
授業方法の形式
|
|
|
|
授業の実施方法
|
|
|
|
成績評価方法
|
|
実習態度:10%(安全性、積極性等を観察評価)、実験結果:30%(内容ごとの定型報告書を最終日に提出)、確認試験:60%(毎日の実習後にポートフォリオで実施)を統合して評価する。
|
|
|
成績評価基準
|
|
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。
|
|
|
受講生へのメッセージ
|
|
今日、種々問題となっている環境衛生問題は、全て分析学的に処理された結果出てくるデータに基づいて論議される。様々な現象について、どのような分析学的な手段が適しているのかを考えて実験を組まねばならない。低濃度の、あるいは夾雑物中の被験物質を特異的に捕捉・固定し、検出する分析の技法を学んでほしい。
|
|
|
参考URL
|
|
|
|
画像
|
|
|
|
ファイル
|
|
|
|
更新日時
|
|
2022/02/01 11:11
|