シラバス参照

科目名 生命・食料・環境 
担当者氏名

奥村 裕紀

加藤 雅士

香村 恵介

志水 元亨

近澤 未歩

長澤 麻央

濱本 博三

林 利哉

前林 正弘

松儀 真人

湊 健一郎

山口 秀明

氏田 稔

天野 健一

全開講対象学科 農学部応用生物化学科
年次 1年次 
クラス C・D 
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 教養教育部門-自然科学科目群 
備考  



準備学習・事後学習
農学部のパンフレットやホームページを利用して、応用生物化学科の概要や各研究室で進められている研究に関する予備知識を予習して得ておくことが望ましい。復習としては、講義で聴いた内容をもう一度思い起こし、未理解のものについては調査するなどして理解を深めるように努めてほしい。毎回講義時間の2倍の自学自習をすること。 
課題・定期試験に対するフィードバック
本概説では、アンケート等を介したフィードバック型教育を実施する。 
履修上の留意
本科目では本学部の14名の教員がオムニバス形式で講義を行う。各教員がそれぞれの活動を通して考える生命・食料・環境の現状や課題を平易に解説するので、この講義を通してその概要を把握してほしい。 
授業の概要と目的
本講義は、新入生に生命科学分野、食品科学分野、環境科学分野を紹介して理解を深め、応用生物化学科生として、それらの課題に取り組む意識と勉学意欲の向上を図ることを目的としている。この講義では、14名の教員が毎回交代し、それぞれの経験と立場から、諸分野の発展と現状、研究の今日的話題、あるいは各研究室の研究内容などをわかりやすく概説する。 
アクティブ・ラーニング
特になし 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本科目はDP1、CP1に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
特になし 
科目ナンバリングコード
AB10102 
サブタイトル
応用生物化学分野からの生命・食料・環境の概要を学ぶ。 
到達目標
大学入学直後の学生に所属学部の教育・研究内容を理解させ、本学科において勉学する上でのモチベーションの高揚と化学実験や専門実験の際の心構えを身に付ける。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 松儀 真人  ”生命・食料・環境”を分子レベルで眺める。本講義では, これら3つのキーワードを「分子構造学的側面」から考察することで理解できる諸現象の一端を概説する。 
2. 奥村 裕紀  「生命現象の主役:タンパク質」:タンパク質は私たち生命体を構成する重要な分子のひとつであり,多くの生命現象は、様々なタンパク質が適切な場所で、適切な時期に、適切な働きをすることによって、維持されている。タンパク質の分子構造を他の生体高分子と比較して復習したのち、生体内で様々なタンパク質が作られ,機能し,役目を終えるまでの過程を追う. 
3. 氏田 稔  「食物アレルギーと花粉症」:卵、牛乳、小麦、そば、落花生、花粉などに含まれる特定のタンパク質に対して免疫反応が過剰に起こると食物アレルギーや花粉症になる。アレルギーや免疫について概説する。 
4. 濱本 博三  「低利用・未利用植物資源の有効活用」:近年、農業・食品製造分野において、植物由来の低利用・未利用資源の有効活用が重要課題となりつつある。本講義では、化学的手法をベースとした低利用・未利用植物資源の有効活用法について実例を交えて説明する。 
5. 山口 秀明  「植物由来成分の多機能性生理活性」:植物由来の成分には、多機能性生理活性物質として働くものがある。本講義では、特にワサビや甘草といったアブラナ科やマメ科の植物について、含有成分の多機能性やその作用機序について解説する。 
6. 湊 健一郎  「免疫系に働く食品因子」:生体防御機構である免疫系は、食品中の様々な成分によって影響を受けている。我々の健康を維持するための正常な免疫応答に貢献する食品と、食品成分(因子)について解説する。 
7. 近澤 未歩  「食品が免疫系に及ぼす影響」:免疫系は感染症の予防などの生体防御に関わることに加え、健康増進にも寄与している。本講義では血液中や腸管に存在する免疫系の作用について概説し、食と免疫系の関与や食による健康効果について概説する。 
8. 天野 健一  「環境とエネルギー」:エネルギー資源の枯渇や地球温暖化問題に対応するには、再生可能エネルギーの研究開発と利用の普及が重要である。本講義ではこの観点から環境問題について学ぶ。 
9. 前林 正弘  「身の回りのエネルギーとその流れ」:身の回りにはエネルギーが様々な形で存在し,我々は生活の中でそれらを巧みに変換して利用しています。この回では,エネルギーの形態とその変換から,食料・食糧の生産におけるエネルギーの流れ,食品製造や調理におけるエネルギー利用について,再生可能エネルギーや新エネルギーをふまえて俯瞰的に解説します。 
10. 加藤 雅士  「微生物の小さいけれど大きな存在感」:地球に最初に誕生した生物は、まぎれもなく微生物であり、生命の根源とも言える。食物連鎖の根幹に微生物は存在し、地球の炭素、窒素、りん、硫黄の循環とも深くつながっている。微生物と生命、食、環境、そして人とのつながりを考える。 
11. 志水 元亨  「生命の機能分子である酵素とその利用」:(微)生物が生産する多種多様な酵素の働きによって生命が維持されている。タンパク質酵素はアミノ酸から構成されているが、それぞれの酵素の機能の違いは何に起因するのだろうか?この点について分かりやすく概説し、また、酵素の(産業)利用についても紹介する。 
12. 長澤 麻央  食品を摂取することで、その食品が有する保健効果を得ることができる。実際に食品に含まれる成分がどのようなメカニズムで保健効果を発揮するのかを実際の研究例(特にin vivoを中心に)を紹介しながら解説する。「生命」と「食料」の関わりについて、食品機能学の視点から概説する。 
13. 林 利哉  「筋肉から食肉へ」:皆さんにとって欠かせない食べ物であるお肉やその加工品は、その生産・製造過程で様々な生化学的・理化学的変化を起こします。本講では、もともとは生命体として活動していた動物の運動器官であった筋肉が食肉へと変換されていく過程に沿って、その主役とされる食肉タンパク質の働きを中心にお話しします。 
14. 香村 恵介  「身体活動とエネルギー消費」:人間はエネルギー摂取量とエネルギー消費量のバランスをとることによって、健康な身体を保っている。本講義では、エネルギー消費量の仕組み、測定・推定方法、Metabolic Equivalent for Tasks (METs)の概念について概説し、健康維持のために必要な食事量・運動量について把握できるようになることを目的とする。 
15. 学務委員・天野 健一  まとめを行う (レポート提出等を課す場合有) 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 特になし     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 必要に応じて紹介する。     
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
授業参加度と、課した課題の内容で全担当者が担当回ごとに各学生の評価を点数化し、その結果を集計して全教員合議の上で評価を決定する。成績評価の内訳については、参加の態度や質疑内容などを50%とし、課題を50%とする。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
生命・食料・環境分野を各先生方が分担して解説します。すべての回の講義に出席することで、農学部での研究テーマや活動の概要が把握できるでしょう。普段の講義では聴けないような研究の話や、見た目からは知り得ぬ教員の素顔が垣間見えるかもしれません。これからの学生生活の場である農学部を知る良いきっかけになると思います。 
参考URL
1. 特になし   
画像
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更新日時 2024/04/23 10:53


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