準備学習・事後学習
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2年次に配布された応用生物化学実験のテキストを継続して使用する。初回から実験を行う予定であるため,実験期間前に各自内容に目を通して大まかに内容を把握しておくこと。実験期間内には,次回の内容を把握し操作手順などについてのイメージをこれまで得た知識と経験をもとに作っておくこと。毎回2時間,実験前の予習、実験後の内容整理、およびレポート作成に取り組むこと。
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課題・定期試験に対するフィードバック
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提出されたレポートについての講評は実験時間内に実施し,内容の不足や結果や考察に影響する大きな誤りがある場合には必要に応じて再提出を求める。
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履修上の留意
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授業計画に記載した3つの課題について実験を行う。実施日の連続性等も考慮して内容を決定するため,具体的な実施日と内容は実験開始時に指示する。本実験の内容は,生物物理化学研究室で行われている研究に通じるものであり,2年後期に開講された生物物理化学および、3年前期に開講される高分子レオロジーと関連が深く,これらの講義も履修しておくことが望ましい。また,これまでに履修した関連の講義内容を見直しておくこと。 本実験では計算と解析に関数電卓を使用するので、各自で忘れずに準備すること。
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授業の概要と目的
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本実験では生物および食品に深く関係する物質を試料として物理化学的な視点からその諸性質を調べ,それらを通して生物物理化学的な実験手法および解析方法を習得することを目的とする。
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アクティブ・ラーニング
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3~4名で班を構成し,予習から実験の実施,解析において,適時議論や共同作業を行い,結果をレポートとしてまとめる。
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該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
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実務経験と授業内容の関係
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科目ナンバリングコード
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サブタイトル
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到達目標
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本実験で扱う対象について,目的,実験内容,結果について説明できる。得られた結果に対して,物理化学的視点から考察を与えることができる。
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授業計画
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【項目欄】
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【内容欄】
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1.
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界面活性剤の臨界ミセル濃度の決定1
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表面張力を再認識するために簡単なモデル実験を行う。その後,滴数計を用いた表面張力測定の練習を行う。
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2.
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界面活性剤の臨界ミセル濃度の決定2
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ドデシル硫酸ナトリウム水溶液について,滴数計を使用して測定した表面張力と界面活性剤濃度との関係を調べる。
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3.
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界面活性剤の臨界ミセル濃度の決定3
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ドデシル硫酸ナトリウム水溶液に塩化ナトリウムを添加した水溶液について,滴数計を使用して測定した表面張力と界面活性剤濃度との関係を調べる。
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4.
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界面活性剤の臨界ミセル濃度の決定4
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前回と前々回に測定した界面活性剤水溶液の濃度と表面張力の関係をMicrosoftExcelを使用してグラフ化する。それらの結果から,ミセル形成と表面張力への塩の影響を考察する。
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5.
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タンパク質の変性と巻き戻り1
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紫外可視分光光度計の原理を復習し,ランベルト-ベール則を確認する。
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6.
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タンパク質の変性と巻き戻り2
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緩衝液中のヘモグロビンの紫外可視吸収スペクトルの温度変化を測定し,ヘモグロビン分子の熱変性による構造変化とその可逆性を考察する。
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7.
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糖類の水溶液の粘度1
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粘度測定では,測定対象の性質によっていくつかの異なる測定方法が用いられる。これらの方法について測定方法の確認を行い,グルコースを構成単位とする数種の糖類の水溶液の粘度を測定する。
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8.
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糖類の水溶液の粘度2
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ジアスターゼ添加と無添加のデンプン水溶液の粘度の経時変化を測定し,酵素による分子鎖の切断に伴う粘度の変化について考察する。その後,機器や器具の洗浄と後片付けを行う。
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テキスト
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【書籍名】
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【著者】
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【出版社】
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1.
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応用生物化学実験
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応用生物化学科教員
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応用生物化学科実験委員会
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参考文献
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【書籍名】
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【著者】
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【出版社】
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1.
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物理化学大義
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青木宏光・三輪嘉尚
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京都廣川書店
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授業方法の形式
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授業の実施方法
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成績評価方法
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テーマごとに課すレポートの内容80%,実験へ取り組む姿勢20%で評価する。 全日程への参加を原則とする。
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成績評価基準
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C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。
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受講生へのメッセージ
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生物物理化学は農学における様々な学問分野の基盤をなすものであり,本実験ではその一端を経験することができます。そのため物理化学1,2、生物物理化学、高分子レオロジーだけでなく,有機化学,生物化学,食品化学,食品感性学など応用生物化学の各分野をしっかり学んできてください。実験の内容は基本的なものですが,その中で様々なことを考え,その経験を多くの分野に活かせるようにしてください。
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参考URL
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画像
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ファイル
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更新日時
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2024/02/15 21:24
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