シラバス参照

科目名 ヨーロッパ企業研究 
科目名(英字) European Business 
担当者氏名

山本 いづみ

対象研究科・専攻 経営学研究科経営学専攻修士課程 
講義学期 前期 
単位数



準備学習・事後学習
・事前学習:EU経済に関するテキストについて、各回の終わりに指示された箇所を読み,各自メモを作成すること(2時間)
・事後学習:毎回の講義の内容に関する小レポートを,次の講義に提出すること(2時間)。 
授業の概要と目的
・EU経済統合のもとで展開されている共通政策は、EUに活動拠点を置く企業のEU域内・EU域外における事業展開にどのような影響を与えているのか。また逆に、EU企業がEUの共通政策にどのように影響を与えているのかという点に焦点を絞り、欧州経済統合の意義と成果、問題点と課題について、受講生とともに考察する。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
・本授業はCP1・3・4およびDP2・3に該当する。 
科目ナンバリングコード
GBB11129 
到達目標
・欧州経済統合とビジネスの関係を理解し、説明できる。 
授業内容
番号 【項目欄】 【内容欄】
1. ・ガイダンス
・EUの現段階 
・講義の進め方、評価方法、履修上の注意などについての説明・連絡
・covid-19とEU 
2. フォン・デエア・ライエン欧州委員会時代のEU産業政策  ・6つの優先政策課題、
・欧州グリーン・ディール
・デジタル移行
・BrexitとEU産業政策 
3. EU域内市場  ・域内市場とは
・「東への拡大」
・域内市場とBrexit 
4. 欧州企業のコーポレート・ガヴァナンス  ・経営管理機構からみた企業統治
 (アングロ=サクソン型、ライン型)
・企業統治とBrexit 
5. EU産業団体、欧州的企業家  ・ロビー活動、
・ユーロプルナー
・欧州産業界とBrexit 
6. 欧州企業のCSR  ・欧州における企業の社会的責任
・欧州企業のCSRとBrexit 
7. 欧州自動車産業(1)  ・域内市場と欧州自動車産業
・「東へのインパクト」と欧州自動車産業
・Brexitと欧州自動車産業 
8. 欧州自動車産業(2)  ・脱炭素時代のEV化戦略
・中国と欧州自動車産業
・脱ロシアと欧州自動車産業 
9. 欧州自動車産業(3)  ・VW
・ルノー 
10. 欧州宇宙航空機産業  ・汎欧州企業エアバス
・Brexit後のエアバス
・ロシアのウクライナ侵攻の影響 
11. 欧州エネルギー産業  ・エネルギー同盟
・気候変動対策
・安全保障政策へ 
12. 欧州サービス産業(1)  ・欧州金融業
・Brexitと金融業 
13. 欧州サービス産業(2)  ・欧州物流業
・Brexitと物流 
14. 欧州サービス産業(3)  ・デジタル単一市場
・欧州ICT産業
・BrexitとICT産業
・脱中国とICT産業 
15. まとめ

  
・全体のまとめ
・今後のEU産業界とEU企業 
授業方法の形式
・演習形式。文献の輪読と報告。
・受講生には、順番に報告者を担当してもらう。報告を受けて、受講生全員による質疑応答と討論、意見交換を行う。積極的に参加すること。
・テキストは第1回目に指示するので、用意して受講すること。 
授業の実施方法
・対面授業 
成績評価方法
★2023年度前期については、以下のとおりである。

 1)全講義15回中、5回以上欠席した場合は「欠格」として処理される。したがって、最低でも11回以上の出席が必要となる。

 2)成績については、学期中の数回の報告発表(合計30%)と前期末レポート課題(70%)を総合評価する。
  ①報告発表(30%)=EUの経済政策について学習し理解しているか、報告資料内容が適切に作成され ているか、議論への積極的参加(発言・意見・質問など)があるか、などを見る。
  ②授業外レポート(前期末レポート)課題(70%)=課題テーマに関する知識が習得されているか、テーマに対する深い考察があるか、テーマに対する自らの見解を学術的・論理的に根拠を示して文章で展開できているか、学術的に定められた様式に則して作成されているか、などを中心に評価する。
 
 なお、レポート課題については、7月前半の講義でアナウンスする。

 3)授業外レポート課題が未提出の場合は、「不合格」として処理される。

 4)発表報告や課題については、演習内で継続的に解説、講評、質問対応などを実施する。授業外レポート課題については、Eメールで講評を伝達する。 
成績評価基準
・C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
その他(履修条件・関連科目など)
・学部時代にEU経済に関する講義(例えば、本学なら「EU経済論」「EU企業論」)の単位を修得済みであることが望まれる。
・それらの履修経験がなく、本科目を履修登録する場合、事前に何らかの参考書(たとえば田中 、長部 、久保 、岩田 編著 『現代ヨーロッパ経済(第6版)』有斐閣アルマ、2022年3月など)を一読しておかれたい。時間の都合上、EU経済統合に関する基礎知識があることを前提に授業を進める。 
テキスト
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 第1回講義(ガイダンス)において指示する     
参考資料文献等
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 『現代ヨーロッパ経済 第6版』(有斐閣アルマ)  田中 素香 、長部 重康 、久保 広正 、岩田 健治  編著  有斐閣、2022年3月 
2. 『ヨーロッパ経済の基礎知識』  川野 祐司  文眞堂、2021年4月 
3. 各事項に関する参考文献については、必要に応じて講義中に紹介する     
参考URL
1. EUROPA 欧州連合サイト(外国語) 
2. 駐日欧州連合代表部 駐日欧州連合代表部(日本語・英語) 
3. EU MAG 上記サイトの中にある、駐日EU代表部公式webマガジン 
画像
ファイル
更新日付 2023/02/13 17:36


PAGE TOP