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科目名 野菜園芸学 
担当者氏名

太田垣 駿吾

全開講対象学科 農学部生物資源学科
年次 2年次 
クラス A・B 
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-専門教育科目群選択 
備考  



準備学習・事後学習
授業計画に記載されている内容について、事前に1時間程度かけて準備学習を行うこと。準備学習では参考文献を読むことを推奨するが、ウェブ検索で関連する内容を自身で調べる形でも構わない。また事後学習では3時間程度の時間をかけ、配布資料と講義内容を自分で整理してまとめ直すとともに、各回で課す小テストについても模範解答を参考に復習すること。 
課題・定期試験に対するフィードバック
各回で小テストを実施し、その解答を次回講義の冒頭で解説する。定期試験については、追再試験終了後、講評や解説などを纏めたものを研究室前に掲示する。 
履修上の留意
園芸学を履修済であること。 
授業の概要と目的
野菜類がどのように栽培化されてきたのか解説した後、野菜栽培を考える上での生理生態的基礎について概説する。ついで、野菜栽培を育苗期と本圃期に分けて基本的な栽培技術について説明し、周年出荷を可能とするために品目ごとに確立された作型について詳細に解説する。野菜の栽培技術の開発や品種育成において重要となる生理生態的特性に関する知識を深める。 
アクティブ・ラーニング
日本では今後、遺伝子組換え技術やゲノム編集技術を用いた園芸作物の品種改良を推進すべきか否か、議論を行う。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本科目はDP2、CP2に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
特になし 
科目ナンバリングコード
AA21204 
サブタイトル
野菜の生理・生態と栽培・育種技術 
到達目標
野菜の成長過程における植物生理・生態的側面から、実際に行われている栽培技術や育種技術を理解して説明できるようになる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 野菜園芸とは  野菜の種類と分類について説明し、その原産地や来歴について解説する。 
2. 野菜の栄養と機能性  野菜に含まれる主要な構成成分、栄養源としての機能性、嗜好性に関わる機能、健康に関わる機能などについて解説する。 
3. 野菜の栄養成長  種子と発芽、茎の成長、および葉の成長と結球について概説する。 
4. 野菜の生殖成長  野菜では開花促進を重要視するのか、それとも開花抑制を重要視するのかは品目により異なる。そのような開花制御の基本となる花芽分化(花成)と環境との関係について解説する。また、果菜類を材料に果実の発育と肥大について解説する。 
5. 野菜のポストハーベスト技術  収穫後の野菜の生理的変化と野菜の鮮度保持技術について解説する。 
6. 野菜栽培技術の基本  播種から定植までの育苗管理、および定植から栽培を完了するまで長期間栽培を行う本圃の土壌管理や施肥技術について解説する。さらに定植後の栽培管理技術の基本についても説明する。 
7. 施設を利用した栽培  施設を利用した野菜の栽培技術についてその種類と特徴を概説する。さらに、環境保全や省力化に配慮したより高度な施設を利用した様々な栽培技術の特徴についても解説する。 
8. 野菜の品種改良  野菜の品種育成と課題、野菜の育種技術の特徴、およびゲノム編集技術について解説する。 
9. 果菜類の栽培各論(1)  ナス科およびウリ科の果菜類の品目を取り上げて、品種成立の過程、生理形態、および作型と栽培管理について解説する。 
10. 果菜類の栽培各論(2)  バラ科のイチゴについて、品種成立の過程、生育特性と作型、および栽培と環境制御について解説する。 
11. 葉菜類の栽培各論  葉菜類の種類と分類、葉球の形成と肥大、抽苔と花蕾の形成、および作型と生理障害について解説する。 
12. 鱗茎類の栽培各論  鱗茎類の一般的性状、鱗茎類の花芽分化、結球性鱗茎類と非結球性鱗茎類について解説する。 
13. 直根類の栽培各論  直根類の一般的性状、開花と結実、直根の発育と肥大、および作型と栽培管理について解説する。 
14. 芋類の栽培各論  芋類の来歴と形態的特徴、ジャガイモ塊茎の生育に影響する要因、および芋類の作型について解説する。 
15. 授業のまとめ  これまでの授業で学んだことについて総括を行う。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 必要に応じて資料を配付する     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 野菜園芸学第2版  金山喜則 編  文永堂出版 
2. 野菜園芸学の基礎  篠原温 編  農文協 
3. 新版 野菜栽培の基礎  池田英男・川城英夫  農文協 
4. 機能性野菜の教科書  中野明正 編  誠文堂新光社 
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
各回の授業内容の理解度を確認する小テスト(30%)と定期試験(70%)で評価する。ただし授業を6回以上欠席した場合は欠格とする。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
日本では1年を通して多くの国産野菜を購入することができますが、それらは様々な栽培技術や品種改良があって実現されているものです。皆さんの身近に存在する野菜について、科学の目で見てみましょう。 
参考URL
1. 特になし   
画像
ファイル
更新日時 2024/01/16 17:57


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