シラバス参照

科目名 建築構造デザイン特論2 
科目名(英字) Advanced Theory of Designing Structures Ⅱ 
担当者氏名

高橋 広人

対象研究科・専攻 理工学研究科建築学専攻修士課程 
講義学期 後期 
単位数



準備学習・事後学習
地震・震災記録・地盤震動に関する入門書を読んでおくこと。建築構造デザイン特論1で学習した内容を復習しておくこと。受講前にテキストの読み込みを行い、講義後は講義内容の復習を行う。これら講義外には講義時間と同等以上の学習時間を行うこと。 
授業の概要と目的
建築構造デザイン特論1で学習したスペクトル解析を用いた地震波作成について学習する。具体的には震源から放出される地震スペクトル、告示波、長周期地震動、地盤の非線形とその解析方法について学習し、超高層建築物や免震建築物の設計に役立つ地震動の作成法を身につけるとともに、地震動特性を表現する概念(群遅延時間)について理解する。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP1およびDP1に該当する。 
科目ナンバリングコード
GTA11408 
到達目標
地震動を表現する周期特性、振幅特性に加え、位相特性に関係する群遅延時間について理解するとともに、模擬地震動作成手法の現状について理解する。 
授業内容
番号 【項目欄】 【内容欄】
1. ガイダンス  授業内容・進め方の説明。実務で用いられる模擬地震動の位置づけについて説明する。 
2. 模擬地震動  建築構造デザイン特論1で学習したスペクトル解析を用いた模擬地震波作成について説明する。さらに実務で用いられる告示波についても概説する。 
3. 模擬地震動  課題発表を通して、位相・継続時間による模擬地震動の違いについて理解する。 
4. 非定常スペクトル  時々刻々と変化する地震動の特性を把握するために有効な方法である非定常スペクトルについて解説する。 
5. 地震動予測式  地震動予測式の物理的意味と、近年主に地震被害予測に用いられる地震動予測式について解説する。 
6. 3次元地盤におけるひずみと応力  ナビエの方程式の導出について解説する。 
7. 震源スペクトル  断層運動による震源時間関数・震源スペクトルについて解説する。 
8. 地盤の振動  ナビエの方程式からSH波、P-SV波の伝達関数の導出について解説する。 
9. 地盤の振動  表面波(ラブ波、レイリー波)の特性方程式の導出について解説する。またこれまでの地盤の振動に関する演習を行い、地盤構造と伝達関数、位相速度等との関係を理解する。 
10. 深部地盤構造と長周期地震動  長周期の地震動と密接に関係する深部地盤構造について、日本の平野における地震動の卓越周期と深部地盤構造の関係や調査方法について解説する。 
11. 群遅延時間を用いた長周期地震動  建築研究所による群遅延時間を用いた長周期地震動作成方法について解説する。深部地盤構造の影響の評価方法についても解説する。 
12. 群遅延時間を用いた長周期地震動  課題発表を通して、深部地盤構造と地震動の継続時間の関係、手法の適用範囲について学習する。 
13. 地盤の非線形  工学的基盤以浅の表層地盤においては、大きな振幅の地震動に対しては非線形挙動を示す。ここでは一般に非線形解析に持ちいられる等価線形解析の考え方と適用範囲について解説する。 
14. 地盤の非線形  課題発表を通して等価線形解析の有効性と適用範囲について学習する。 
15. まとめ  まとめ。レポート提出 
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
関連資料を用いて説明するとともに、適宜討論を行う。この授業の内容は、実務と密接に関係するものであるため、常に実務と関連つけて講義する。 
成績評価方法
プレゼンテーション、レポートにより評価する(100%)。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
その他(履修条件・関連科目など)
建築構造デザイン特論1を履修の上、臨むこと 
テキスト
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 新・地震動のスペクトル解析入門  大崎順彦  鹿島出版会 
2. 耐震工学 教養から基礎・応用へ  福和伸夫,飛田潤,平井敬  講談社 
参考資料文献等
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 地盤の地震応答解析  吉田望  鹿島出版会 
参考URL
画像
ファイル
更新日付 2024/05/01 10:16


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