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科目名 欧米文化論1 
担当者氏名

松本 望希

全開講対象学科 理工学部メカトロニクス工学科
理工学部社会基盤デザイン工学科
理工学部環境創造工学科・環境創造学科
理工学部建築学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 総合基礎部門-総合基礎科目 
備考 本授業では、100点満点中60点以上を合格とする。本授業の対応する学習・教育到達目標 C科:A 



準備学習・事後学習
〔事前学習〕前回の授業で行った部分について要点を整理する。
〔事後学習〕授業で配布・提示した資料を、自身が関心をもった部分をさらに書籍などで調べ、疑問点を解決する。

毎回、講義時間の2倍の自学自習をすること 
課題・定期試験に対するフィードバック
授業期間中の課題(小テスト等)については、授業内で質問対応等を行う。定期試験もしくはレポートに関する質問には、WebClassを通じて個別に対応する。 
履修上の留意
授業内で紹介した視聴覚資料や文学作品は積極的に鑑賞してください。 
授業の概要と目的
20世紀初頭のイギリスの社会のありかたを、モダニズム文学や当時の文化、そして第一次世界大戦というトピックを通して考え、現代の社会と関連させながら多種多様な人々が生きるイギリスという国について理解を深める。 
アクティブ・ラーニング
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業は、R科:CP1・4DP3 C科:CP1・4DP1 K科:CP1・4DP1 A科:CP1・4DP1 に該当する 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
R科:TR20013 C科:TC20013 K科:TK20013 A科:TA20013  
サブタイトル
文学・文化から見る大英帝国、そして「分断」のイギリス 
到達目標
産業革命後からヴィクトリア朝時代までに発展した科学やテクノロジー、それによって変容した20世紀初頭の英国社会の文化や階級、文学、政治などについて学ぶことで、「英国らしさ」の創造過程について考え、多角的な視野を養う。
また、これらを通して多面的、かつ論理的に物事を考える能力を涵養する。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. オリエンテーション  イギリスという国の構成、歴史、言語などについて学び、講義で取り扱う時代までの状況を前提条件として把握する。

レベル:連合王国のそれぞれの歴史や民族、政治の理解 
2. イギリスと階級(1)  ヴィクトリア朝時代後期~エドワード朝の文学作品における社会階級の描かれ方を概観し見出す。

レベル:フィクションと社会の関係の理解 
3. イギリスと階級(2)  社会階級と言葉の関係に注目し、ロンドンという都市の当時の姿のありかたを考える。

レベル:複雑に都市化したロンドンと階級の理解 
4. イギリスの教育(1)  19世紀末~第一次世界大戦期までの初中等教育政策について、要点を理解する。

レベル:イギリスの初中等教育の理解 
5. イギリスの教育(2)  教育改革と階級、女性参政権、特にサフラジェットに注目してその影響を考察する。

レベル:階級の固定化と女性参政権問題の理解 
6. 20世紀のジャーナリスト  20世紀前後の報道(主に新聞)による世論形成の過程を観察し、ジャーナリズムの変容の段階を学ぶ。

レベル:大衆の形成の理解 
7. 産業革命と科学の発展(1)  産業革命後、19世紀半ばから顕著になった科学に対する社会への意識の変化を追い、20世紀初頭までの流れを概観する。

レベル:ヴィクトリア朝時代からの科学や医療の発展の段階的な理解 
8. 産業革命と科学の発展(2)  科学の発展から生まれた自然主義文学に注目し、文学史における新たな局面を把握する。

レベル:イギリスにおける自然主義文学・演劇の理解 
9. ナショナリズム(1)  19世紀からヨーロッパ全体で勃興したナショナリズムについて、イギリスを中心に流れを理解する。

レベル:クリミア戦争、普仏戦争から国民国家形成への理解 
10. ナショナリズム(2)  アイルランドにおけるじゃがいも飢饉以来の反英感情の高まりと、シン=フェイン運動、そしてアイルランドの作家たちを通して民族意識を定義する。

レベル:アイルランド自治問題の理解 
11. 第一次世界大戦(1)  第一次大戦におけるイギリスの役割を主に政治の面から理解する。

レベル:開戦にいたる政治やヨーロッパの状況の理解 
12. 第一次世界大戦(2)  戦争によって生じる国民の意識形成を、フィクション作品から検討する。

レベル:大戦とモダニズム文学の理解 
13. 第一次世界大戦(3)  戦争神経症と文学について学び、トラウマについて学ぶ。

レベル:シェルショックと文学の理解 
14. アイルランド問題  イースター蜂起に至るまでのアイルランド問題の概要を学び、イギリスにおける民族や宗教を取り巻く要素を解きほぐして理解する。

レベル:アイルランド独立の理解 
15. 21世紀イギリス
学期のまとめ 
2度の世界大戦、英国病、サッチャリズムを経て社会問題(特に福祉や医療)が、どのように映画作品で描かれているのか鑑賞する。

レベル:イギリスにおける社会保障の理解 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 資料を適宜配布     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. イギリスの歴史  君塚直隆  河出書房新社 
2. 愛と戦いのイギリス文化史 1900-1950年  武藤浩史  慶応義塾大学出版会 
3. 英語の階級―—執事は「上流階級」の英語を話すのか?  新井潤美  講談社 
4. よくわかるイギリス文学史  浦野郁、奥村沙矢香(編著)  ミネルヴァ書房 
5. 他者の靴を履く―― アナーキック・エンパシーのすすめ  ブレイディみかこ  文藝春秋 
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
中間レポート 20%
定期試験   80% 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
20世紀におけるイギリス社会は、現在の社会状況とも関連があります。歴史やフィクション、文化に注目することも、理解の手助けになります。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2024/05/01 10:36


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