シラバス参照

科目名 刑事政策 
担当者氏名

萩野 貴史

全開講対象学科 法学部法学科
年次 3年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育科目-刑事法部門 
備考  



準備学習・事後学習
犯罪や刑事立法に関するニュース・情報等をしっかりと確認しておくこと。刑法学や刑事訴訟法学に関係する不明点は各自で調べておくこと。また、レジュメを確認して、指定教科書の該当部分にざっと目を通しておくこと。

学生便覧に基づき全体として授業時間の2倍程度の事前・事後学習が必要です。 
課題・定期試験に対するフィードバック
定期試験等については、講評をWebClassにより送信する。 
履修上の留意
刑事政策学は、刑法学(刑法1、2)や刑事訴訟法学とともに、刑事法学を構成する。これらの学問領域は完全に分離しているわけではなく、刑法学や刑事訴訟法学の知識が必要となることがあるため、これらの科目を修得しておく(履修する)ことが望ましい。 
授業の概要と目的
刑事政策学は、基本的には、〔1〕犯罪防止を目的として行われる国や地方自治体の施策を検討することを内容とするものである。もっとも、犯罪防止の施策の当否を検討するにあたっては、その前提として、〔2〕犯罪の原因を追究し、〔3〕犯罪の実態についても正確に把握することが必要となる。本講義では、これら〔1〕~〔3〕について扱うことにする。なお、こうした範囲のすべてを詳細に取り扱うことは時間的に到底無理であるため、総花的な説明ではなく、重要な論点を取り上げ、検討を加えていく。本講義の目的は、刑事政策学の基礎知識を修得するとともに、現存する問題点や課題を知り、これらについて自分なりの意見をもつことにある。 
アクティブ・ラーニング
近くに着席する学生間で話し合ってもらう形式をとることがある。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP2およびDP2に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
LL31402 
サブタイトル
到達目標
・刑事政策分野の基礎知識を説明できる。
・刑事政策分野の重要論点について自分の考えを説明できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. オリエンテーション  講義の概要、基本方針 
2. 犯罪現象と犯罪統計  犯罪の概括的動向 
3. 犯罪と原因1  初期の犯罪原因論 
4. 犯罪と原因2  犯罪原因論の展開 
5. 犯罪と原因3  犯罪学の転換、新たな展開 
6. 刑罰の意義  刑罰の種類、その正当化根拠等 
7. 刑罰制度1  死刑制度、死刑存廃論 
8. 刑罰制度2  自由刑 
9. 刑罰制度3  財産刑 
10. 保安処分  刑罰との関係、日本における保安処分 
11. 犯罪化・非犯罪化  犯罪化(重罰化)に関する近時の動向、非犯罪化に関する議論等 
12. 犯罪者の処遇  概要、ディバージョン等 
13. 司法的処遇  警察、検察、裁判所の各段階における処遇 
14. 施設内処遇1  矯正処遇の動向、行刑の基本原則等 
15. 施設内処遇2  現行法における処遇の流れ、基本制度等 
16. 施設内処遇3  処遇の種類や内容 
17. 施設内処遇4  受刑者の法的地位 
18. 施設内処遇5  受刑者の生活、行刑への民間の関与等 
19. 社会内処遇1  処遇の種類、担い手等 
20. 社会内処遇2  仮釈放の法的性質、要件、手続き等 
21. 社会内処遇3  仮釈放の実情、取消し、今後の課題等 
22. 社会内処遇4  保護観察の種類、遵守事項等 
23. 社会内処遇5  保護観察の今後の課題等、新たな社会内処遇(電子監視等) 
24. 犯罪の予防  犯罪予防の理論、課題 
25. 犯罪被害者1  被害の種類、犯罪被害者対策の展開 
26. 犯罪被害者2  犯罪被害者の保護と救済 
27. 修復的司法  意義、日本における展開等 
28. 各種犯罪とその対策1  少年非行、暴力団犯罪、精神障害者の犯罪、高齢者による犯罪等から、近時問題となっているものをピックアップ 
29. 各種犯罪とその対策2  少年非行、暴力団犯罪、精神障害者の犯罪、高齢者による犯罪等から、近時問題となっているものをピックアップ 
30. まとめ  講義のまとめ 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 刑事政策〔第3版〕  川出敏裕=金光旭  成文堂 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 令和5年版 犯罪白書  法務省法務総合研究所〔編〕   
2. ビギナーズ刑事政策〔第3版補訂版〕  守山正=安部哲夫  成文堂 
3. ビギナーズ犯罪学〔第2版〕  守山正=小林寿一  成文堂 
4. 刑事政策学  武内謙治=本庄武  日本評論社 
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
定期試験(100%)により判断する。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
たとえば日本では1年間に犯罪が何件くらい発生しているのでしょうか。その割合として、どのような犯罪が何パーセントくらいを占めるでしょうか。そうした犯罪を減らすためにどのような対策が有効でしょうか。犯罪・非行の現状や対策に興味をもって講義に参加してほしいと思います。 
参考URL
画像
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更新日時 2024/01/29 10:41


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