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科目名 特設科目A (実践法教育) 
担当者氏名

二本栁 誠

萩野 貴史

柳沢 雄二

全開講対象学科 法学部法学科
年次 1年次 
クラス  
講義学期 通年 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育科目-共通部門 
備考  



準備学習・事後学習
・講義で扱った内容を参考にして、ほぼ毎回課題を出すので、1時間程度かけて講義の内容を復習して確実に取り組み、提出してほしい。

・講義や課題の中で疑問に感じた点は、積極的に質問したり自分で調べたりしてほしい。

・講義と並行して、下記の参考文献のいずれかを読んでおいてほしい。

学生便覧に基づき全体として授業時間の2倍程度の事前・事後学習が必要です。 
課題・定期試験に対するフィードバック
課題について、講義内で継続的に解説する。 
履修上の留意
・この講義は、教員から与えられる知識をただ受け取るだけの場ではない。自ら得た知識と思考方法を他人に伝える能力、具体的には附属高校生に対して法教育をする技術および方法を、主体的に身につけることを目的としている。つまり、「教えることを通じてともに学ぶ」という姿勢が不可欠である。学年を問わず、そのような意欲と興味を持った学生を歓迎する。

・講義への出席は必須である。また、レポートの作成、ディスカッションへの参加、リサーチの実践、模擬裁判のシナリオ作りおよび模擬裁判のロールプレイなど、主体的かつ意欲的に取り組む姿勢が必要となる。このような姿勢がなければ、この講義への参加資格はない。漫然と出席しているだけでは何も身につかないことを、まずは認識してほしい。

・この講義は、定員を30名とする。応募者多数の場合には、選抜を行う。

・この講義で使用する教室は、基本的には共通講義棟の教室を用いる。情報処理教室は、リサーチ・プレゼンテーションの準備をする際にのみ使用する。講義の際には、教室を間違えないように注意してほしい。 
授業の概要と目的
・12月に、附属高校生とともに模擬裁判の評議を行うことを最終目標とする。そのために、1年間かけて、裁判員裁判に関する基本的な法知識と思考力を身につけ、プレゼンテーションで他者に伝えることを経験した上で、高校生に対する指導法を検討する。

・こうした過程を通じて、コミュニケーション能力および論理的思考力を備えた実践力を身につけることを目的とする。 
アクティブ・ラーニング
ディスカッション、リサーチ・プレゼンテーション、グループワーク、および模擬裁判のロールプレイと評議を行う。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP2およびDP3に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
特になし 
科目ナンバリングコード
LL11003 
サブタイトル
教えることを通じてともに学ぶ、法教育の実践 
到達目標
法教育を実践する能力を身につけること 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. オリエンテーション

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
講義の概要、目的および方法を説明する。 
2. ディスカッション1

担当者:二本柳 
法学入門的な問題の検討を行う。 
3. ディスカッション2

担当者:二本柳 
裁判員制度に関して,文章を読んだりビデオを見たりする。 
4. ディスカッション3

担当者:二本柳 
裁判員制度に関して,更に知識を深める。 
5. 刑事法入門1

担当者:萩野 
刑事法に関する基本的な考え方に触れる。 
6. 刑事法入門2

担当者:萩野 
刑事法に関する基礎知識(総論部分)を身につける。 
7. 刑事法入門3

担当者:萩野 
刑事法に関する基礎知識(各論部分)を身につける。 
8. 模擬裁判シナリオの検討

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
前年のシナリオを用いて、模擬裁判を実践する。 
9. 実務家講演会(予定)

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
裁判員裁判に精通している弁護士の講演を聴き、訴訟実務の実態に触れる。 
10. リサーチ・プレゼンテーション1

担当者:柳沢 
資料の収集方法を修得し、聞き手にわかりやすく伝える方法を身につける。 
11. リサーチ・プレゼンテーション2

担当者:柳沢 
収集した資料をまとめ、その内容を聞き手にわかりやすく伝える方法を身につける。 
12. リサーチ・プレゼンテーション3

担当者:柳沢 
プレゼンテーションを実践するための準備作業を行う。 
13. プレゼンテーションの実践

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
リサーチした内容のプレゼンテーションを実践する。 
14. 前期のまとめ、夏休み中の課題の説明

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
前期の講義を振り返り、夏休み中の課題を説明する。 
15. 裁判傍聴

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
夏休み中の予定であるが、実際の裁判を傍聴することにより、後期の模擬裁判におけるイメージを具体化する。 
16. 夏休み中の課題を基にしたディスカッション

担当者:二本柳 
夏休み中の課題を基にして、ディスカッションを行う。 
17. 模擬裁判シナリオ作り1

担当者:二本柳 
模擬裁判で使用するシナリオの作成に向けた論点整理を行う。 
18. 模擬裁判シナリオ作り2

担当者:柳沢 
模擬裁判で使用するシナリオの作成のために討論を行う。 
19. 模擬裁判シナリオ作り3

担当者:柳沢 
模擬裁判で使用するシナリオの作成を行う。 
20. 模擬裁判シナリオ作り4

担当者:柳沢 
模擬裁判で使用するシナリオのうち、論告求刑・最終弁論までの部分を完成させる。 
21. 論告求刑・最終弁論の準備1

担当者:萩野 
作成したシナリオをもとに、模擬裁判における論告求刑・最終弁論の準備を行う。 
22. 論告求刑・最終弁論の準備2

担当者:萩野 
模擬裁判における論告求刑・最終弁論の部分を完成させる。 
23. 模擬裁判リハーサル1

担当者:萩野 
模擬裁判のリハーサルを行い、改善点を見つける。 
24. 実務家講演会(予定)

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
裁判員裁判に精通された元裁判官を招き、評議における注意点等を解説していただく。 
25. 評議に向けた準備1

担当者:二本柳 
評議のグループを分け,評議の方法を検討する。 
26. 評議に向けた準備2

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
評議の方法をさらに検討する。 
27. 模擬裁判リハーサル2

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
模擬裁判の最終リハーサルを行う。 
28. 模擬裁判の実演

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
附属高校生の前で、模擬裁判を実演する。 
29. 評議の実践

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
附属高校生とともに、模擬裁判の内容について評議を行う。 
30. 総括

担当者:二本柳・萩野・柳沢 
この講義を通じて、どのような能力が身についたかを確認する。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 適宜、資料を配布する。     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 父と娘の法入門  大村敦志  岩波ジュニア新書 
2. 法の世界へ(第5版)  池田真朗ほか  有斐閣アルマ 
3. ライフステージと法(第6版)  副田隆重ほか  有斐閣アルマ 
4. 新版 わたしたちと裁判  後藤昭  岩波ジュニア新書 
授業方法の形式
演習および講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
・講義への参加度合い(70%)、レポート等の提出物(30%)で評価する。

・試験は実施しない。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
・自分が身につけた知識を人に伝えたい、後輩(法学部入学予定の附属高校生)を指導してみたい、という意欲を持った受講生を望みます。積極的に取り組めば、その分の能力は身につきます。

・人前で話すことが苦手でもそれを克服したい、教える側を経験して何かを得たい、というきっかけにしてください。

・1年生の受講が中心になりますが、2年生の参加も歓迎します(ただし、定員は30名で、応募者多数の場合には選抜します)。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2024/01/30 15:21


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