シラバス参照

科目名 法哲学 
担当者氏名

平井 亮輔

全開講対象学科 法学部法学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育科目-基礎法学関係部門 
備考 学生便覧に基づき全体として講義時間の2倍程度の事前・事後学習が必要です。 



準備学習・事後学習
配布レジュメに即して予習と復習を行うこと。その際、講義内容をたんに知識として身につけるだけでなく、自らの問いとして法とは何か、正義とは何かを考え続けてもらいたい。 
課題・定期試験に対するフィードバック
簡単な小レポートを課すことがあるが、これについては授業内で講評・解説を行う。学期末試験の解説・講評については授業改善アンケートに対するコメントで行う。個別の質問等についてはWebClassあるいはオフィス・アワーで対応する。 
履修上の留意
特になし 
授業の概要と目的
法哲学は、法理学とも呼ばれ、そもそも法とは何か(法概念論ないし法の一般理論)、法はどうあるべきか(正義論)、法の解釈はどのような営みか(法律学的方法論)など、法に関する原理的・基礎的な考察を行う学問であり、法学の一分野であると同時に哲学にも属する。この講義では、正義論に重点を置きながら、法哲学の主要な問題について解説・検討し、法と正義について深く考える能力の涵養をめざす。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP2およびDP2に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
LL21201 
サブタイトル
法と正義を哲学する 
到達目標
現代法哲学の基本問題を理解し、自分なりの法と正義の見方を育て、説明できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. ガイダンス  講義ガイダンスとして、法哲学とはどのような学問か概説する。 
2. 遵法義務と悪法問題(1)  私たちはなぜ法に従わなければならないのか、悪法にも従う義務があるのかという古くからの難問について考える。 
3. 遵法義務と悪法問題(2)  私たちはなぜ法に従わなければならないのか、悪法にも従う義務があるのかという古くからの難問について考える。 
4. 法と正義(1)  法の目的は正義の実現だといわれるが、正義という観念の多様な意味、法的正義の諸次元について解説する。 
5. 法と正義(2)  メタ倫理学における論争や価値相対主義について考察し、正義に正解はあるのか、正義を学問的に論じることの難しさと可能性について考える。 
6. 幸福の最大化としての正義(1)  「最大多数の最大幸福」で知られる功利主義の正義論について解説する。 
7. 幸福の最大化としての正義(2)  功利主義をめぐる論争を取り上げ、功利主義の魅力と問題について考える。 
8. 自由と市場の正義(1)  個人の自由や自己所有権を重視して国家と法の役割を絞り込み、小さな政府を唱えるリバタリアニズムの正義論を解説する。 
9. 自由と市場の正義(2)  リバタリアニズムをめぐる論争を手がかりに、自由とは何か、法の役割と限界は何かについて考える。 
10. 公正としての正義(1)  現代正義論の古典と評されるジョン・ロールズの『正義論』を解説する。 
11. 公正としての正義(2)  引き続きロールズの正義論を解説し、ロールズがめざした社会について考える。 
12. 公正としての正義(3)  ロールズに代表される現代リベラリズムの正義論の特徴を解説する。ロールズ以降のリベラリズム正義論の展開についても触れる。 
13. 共同体と共通善の正義(1)  リベラリズムの正義論を、その人間観にまで遡って批判する共同体主義の正義論を解説する。 
14. 共同体と共通善の正義(2)  法による道徳の強制問題などを手がかりに、リベラリズムと共同体主義の論争を考察する。 
15. ジェンダーと正義(1)  男たちによる既存の正義論に潜むジェンダーを批判するフェミニズムの思想を解説する。 
16. ジェンダーと正義(2)  アファーマティブ・アクションやポルノグラフィの法規制をめぐる論争などを手がかりに、フェミニズム正義論の理解を深める。 
17. 多文化社会と正義(1)  文化的マイノリティの承認と特別な配慮を求める多文化主義の正義論を解説する。 
18. 多文化社会と正義(2)  多文化主義をめぐる論争を考察し、今日の多文化社会における法のあり方について考える。 
19. 国境を越えた正義(1)  一国内の正義から視野を広げて、とくに世界的な格差と貧困の問題に焦点をあててグローバルな正義について考える。 
20. 国境を越えた正義(2)  引き続きグローバルな正義について考える。 
21. 対話的正義論(1)  対話や議論という営みに正義をめぐる意見対立の解決を探る熟議民主主義論などの対話的正義論について解説し、現代社会における正義の可能性や正義とデモクラシーの関係について考える。 
22. 対話的正義論(2)  引き続き対話的正義論について解説し、現代社会における正義の可能性や正義とデモクラシーの関係について考える。 
23. 自然法論と法実証主義  「法とは何か」という法哲学の根本問題をめぐる自然法論と法実証主義という2つの大きな潮流について思想史的に概観する。 
24. 法実証主義の法理論(1)  20世紀を代表する法実証主義の法理論としてハンス・ケルゼンの純粋法学を解説・検討する。 
25. 法実証主義の法理論(2)  20世紀後半以降の代表的な法実証主義の法理論であるH・L・A・ハートの法理論を解説・検討する。 
26. 法実証主義を超えて(1)  ロン・フラーの法内在道徳としてのリーガリティの観念を解説し、ハートとフラーの論争を考察する。 
27. 法実証主義を超えて(2)  法実証主義を超えてゆこうとする現代の代表的な法理論としてロナルド・ドゥオーキンの「統合性としての法」理論を解説・検討する。 
28. 法と道徳  改めて法と道徳の異同を考え、法による道徳の強制問題を手がかりにリベラリズム、モラリズム、パターナリズムなどについて考える。 
29. 法の解釈と法的思考(1)  法を解釈するとはどのような営みなのか、法の解釈には正解があるのだろうかについて考察し、法的思考の特質を考える。 
30. 法の解釈と法的思考(2)  法を解釈するとはどのような営みなのか、法の解釈には正解があるのだろうかについて考察し、法的思考の特質を考える。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 適宜レジュメを配布する。     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 正義  平井亮輔編  嵯峨野書院 
2. レクチャー法哲学  那須耕介・平井亮輔編  法律文化社 
3. 法思想史  中山竜一ほか  有斐閣 
授業方法の形式
講義 
成績評価方法
主に定期試験によって評価するが、小レポートを課す可能性もある。その場合、定期試験90%、小レポート10%の割合で評価する。定期試験と小ポートのどちらについても、講義内容の基本的な理解度、および、それを踏まえて自分の考えをいかに筋道立てて論じることができるかという観点から評価する。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
考えることを楽しもう。 
参考URL
1. 特になし   
画像
ファイル
更新日時 2022/02/17 13:08


PAGE TOP