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科目名 応用生物化学実験3 
担当者氏名

松儀 真人

全開講対象学科 農学部応用生物化学科
年次 2年次 
クラス
講義学期 後期 
単位数
必選区分 必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-専門教育科目群必修 
備考  



準備学習・事後学習
毎回、予習として事前に実験テキストをしっかり読み、毎回講義時間の半分の実験操作確認等の準備学習をすること。 
課題・定期試験に対するフィードバック
実験レポートについては、随時、授業内で継続的に講評、解説を行う。 
履修上の留意
試薬や硝子器具の取扱には十分注意し、安全性を常に確保して実験に望むこと。 
授業の概要と目的
1.茶葉の熱湯浸出液から、カフェインをクロロホルムで抽出して分取する。2.小麦粉をデンプンとグルテンに分け、グルテンを塩酸で加水分解して、アミノ酸の中からグルタミン酸だけを純粋に分離する。
レポート作成指導を通じて、論文作成時の研究者倫理についても教育する。 
アクティブ・ラーニング
グループワークにより実験を行う。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本科目は DP2、CP2 に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
製薬会社での有機合成経験を活かし、実習で学ぶ各種反応や同定分析に経験を関連付ける実践的教育を行う。 
科目ナンバリングコード
AB21406 
サブタイトル
天然物有機化学実験(天然物から生物活性物質の単離(製造)・同定) 
到達目標
有機合成化学実験における、ろ過、減圧濃縮、抽出操作等の基礎的スキルや、器具の取り扱いなどを自身で体得し、修得すること。また核磁気共鳴スペクトル装置(1H-NMR)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、赤外線吸収スペクトル(IR)の基礎知識を習得し、自分で単離精製したカフェインとグルタミン酸の構造決定に関して論理的に説明ができること。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. カフェインの実験に関する講義
グルタミン酸の実験に関する講義 
実験器具の配布
実験準備
安全に実験するための説明
グルタミン酸加水分解装置の組み立て 
2. 小麦粉よりグルテンの調製
グルテンの加水分解 
グルテンの酸加水分解 
3. 加水分解液の濃縮  濃縮液に塩化水素の吹き込み 
4. グルタミン酸塩酸塩のろ過と乾燥  グルタミン酸の冷無水エタノール洗浄
グルタミン酸塩酸塩の中和
グルタミン酸の結晶の濾取及び乾燥
グルタミン酸のNMR測定とIR測定 
5. グルタミン酸の秤量
茶葉の熱湯抽出と塩基性酢酸鉛による処理 
茶葉抽出液より鉛イオンの除去及び濃縮 
6. カフェインの抽出  酢酸エチルによるカフェインの抽出 
7. カフェインの精製  活性炭処理、再結晶 
8. カフェインの秤量  カフェインのHPLC分析とNMR測定 
9. 実験器具の洗浄整理
レポート提出 
実験器具の返納、実験台清掃
レポート作成の指導、及び研究者倫理教育 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 応用生物化学実験書(名城大学農学部応用生物化学科編)     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 「実験農芸化学 上巻」  東京大学農学部教室  朝倉書店 
授業方法の形式
実験 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
最終サンプルの提出(10%)、及び実施実験の理解度を確認するためのレポート(90%)により行う。原則として毎回出席することが必要である。 
成績評価基準
最終サンプルの提出(10%):サンプル量、及び純度
レポート(90%):実験の理解度、及び結論に導く論旨の整合性
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
天然物から特定化合物を単離・精製したり、天然物を目的分子に変換(誘導)したりすることは、天然物化学分野では重要な領域の一つです。自分の頭で作業仮説を立て、各実験操作の意味をよく考えて実験を行い、実際に手のひらの上に目的分子を乗せて取り扱う実験の醍醐味を味わって下さい。 
参考URL
1. 特になし   
画像
ファイル
更新日時 2024/02/09 16:32


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