シラバス参照

科目名 機能形態学3 
担当者氏名

根岸 隆之

全開講対象学科 薬学部(6年)薬学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数 1.5 
必選区分 必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門薬学教育部門-基幹科目群 
備考  



準備学習・事後学習
 機能形態学の学習は暗記事項が多く、学習時間の確保が重要である。機能形態学3では各器官系の講義の前に、予習テストを行う。毎回、講義時間の2倍以上の自学自習をすること。事前にテキストを一読し、次いで講義資料を熟読して学習し、予習テストに備えること。予習テストについては該当項目の講義を受講しながら随時正答を確認する。また、講義後にも適宜重要事項の確認等を行い、内容で理解できないことがあれば適宜担当教員等に質問することで疑問を解消する等の事後学習を行うこと。 
課題・定期試験に対するフィードバック
予習テストについては、講義内で継続的に講評、質問対応等を行う。定期(追再)試験については、追再試験終了後に薬学部ポートフォリオの当該期の授業改善アンケートの「教員フィードバック」欄に講評を提示し、コメント等を追加した試験問題を名城大学統合ポータルサイト(WebClass)の当該科目(コース)の資料として掲載する。これらの資料は必要に応じて、研究室前にも掲示する。 
履修上の留意
 機能形態学は暗記すべき事項が多いため、毎回の講義の後の事後学習(復習)が重要である。機能形態学を本当に理解するためには、まずは身体についての解剖学的および生理学的用語を暗記し自分のものとすることが必須である。なお、各項目の講義を行う前に準備学習度を確認するための予習テストを行うが、これが評価の30%を占めることに留意し事前の準備学習を怠らないようにすること。 
授業の概要と目的
 人体の機能の理解を目的とする生理学、構造および形態の理解を目的とする解剖学、細胞レベルの機能と形態の理解を目的とする組織学の授業が中心である。消化器系、循環器系、呼吸器系、内分泌系といった人体機能を支えるシステムをまずは個別に学習し、次いで各器官系どうしの連絡(関係性)を学習することで人体機能を包括的に理解することを目的とする。機能形態学は人体の「機能」と「形態」を一から学ぶ基礎薬学のひとつである。これをマスターすることは、続く応用である「薬理」と「病態」、さらには臨床での「薬物治療」などの臨床薬学を理解するために必須である。 
アクティブ・ラーニング
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP②およびDP②に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
PP21334 
サブタイトル
 人体の各臓器の「機能」を生理学的に理解し、その機能を発揮するための各臓器の「形態」を解剖学的・組織学的に学ぶ 
到達目標
・授業計画にあるそれぞれの器官系について、機能、形態、およびその調節機構を説明できる。
・授業計画にあるそれぞれの器官系について、他の器官系との関係と関連を説明できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 循環器系・リンパ系(1)
[C7(1)⑦1] 
肺循環と体循環、心臓、血管系 
2. 循環器系・リンパ系(2)
[C7(1)⑦2,C7(1)⑦3,C7(2)⑤1] 
血圧とその調節、リンパ系 
3. 消化器系
[C7(1)⑨1] 
消化器系の構造と機能 
4. 肝臓・胆嚢・膵臓
[C7(1)⑨2] 
肝・胆道系、胆嚢、膵臓 
5. 呼吸器系
[C7(1)⑧1] 
呼吸器系の概要、呼吸とその調節 
6. 血液・血液凝固系・線溶系(1)
[C7(1)⑭1] 
血液について 
7. 血液・血液凝固系・線溶系(2)
[C7(2)⑨1,C7(2)③1] 
止血と血液凝固・線溶系、血液型 
8. 泌尿器系(1)
[C7(1)⑩1] 
体液について、腎臓の構造と機能 
9. 泌尿器系(2)/体液調節
[C7(2)⑦1,C7(2)⑦2] 
排尿機構、体液量および浸透圧の調節、体液の酸塩基平衡 
10. 内分泌系(1)
[C7(1)⑫1,C7(2)②1] 
内分泌系の概要、視床下部-下垂体系、松果体、甲状腺、副甲状腺 
11. 内分泌系(2)
[C7(1)⑫1,C7(2)②1,C7(2)⑥1] 
副腎、膵臓、その他 
12. 生殖器系(1)
[C7(1)⑪1] 
生殖器の概要 
13. 生殖器系(2)
[C7(2)⑩1,C7(1)②1] 
生殖腺の機能、個体発生 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. グラフィカル機能形態学 第2版  馬場 広子 編著  京都廣川書店 
2. グラフィカル機能形態学 確認問題演習  馬場 広子 編著  京都廣川書店 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 入門人体解剖学  藤田 恒夫 著  南江堂 
2. 標準生理学  小澤瀞司、福田康一郎 総編集  南江堂 
3. カラー図解 人体の正常構造と機能 縮刷版  坂井健雄、河原克雅 総編集  日本医事新報社 
4. 分冊解剖学アトラス 第6版 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ  平田 幸男 訳  文光堂 
5. 機能形態学 改訂第3版  櫻田 忍、櫻田 司 編集  南江堂 
授業方法の形式
講義方式(講義で用いるプレゼンテーション資料は事前配布)と講義内演習(予習テスト)、遠隔授業(サテライト形式) 
授業の実施方法
成績評価方法
 予習テストの成績を30%、定期試験の成績を70%として評価する。定期試験の問題レベルは薬剤師国家試験の必須および理論問題レベルとする。また、3分の2以上の出席がない場合は欠格とする。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
 正常な人体の機能と構造を理解することを目的とする機能形態学は、様々な病態とそれに対する薬剤の薬理学的作用を理解するために必須の基礎科目である。すなわち、ここをきちんと理解しておけば上の学年で学習する応用的な科目(薬理・病態等)にもスムーズに対応できる(はず)。授業では時間の限りがあり基本的な事項を重点的に講義する予定なので深い理解を目指す人は積極的に参考文献等で事後学習することを望む。また、解剖学的な事項はテキストや講義資料の絵図を眺めながら学習することを強く勧める。機能形態学は暗記事項が多いので直前でなんとかしようとしても歯が立たないので計画的に知識の貯蓄をする努力を求める。 
参考URL
1. 特になし   
画像
ファイル
更新日時 2022/02/21 10:00


PAGE TOP