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科目名 環境システム論特論 
科目名(英字) Advanced Studies on Environmental Systems 
担当者氏名

日比野 隆

対象研究科・専攻 総合学術研究科総合学術専攻博士前期課程 
講義学期 前期 
単位数



準備学習・事後学習
深刻化する環境問題やエネルギー問題に関して、現状を理解するために関連書籍を読んだり、どのような対応をしているか実用化例や研究事例などを調べておくことが望ましい。また、授業時間外の学修時間は、授業時間の2倍を目安に自学自習をすること。 
授業の概要と目的
カリキュラムポリシー・ディプロマポリシーに立脚する。私たちの身の回りには様々な環境問題、エネルギー問題があり、その問題解決は極めて重要な課題である。その際、“環境との調和”は不可欠であり、環境に負荷を掛けない“生物資源を活用する手法”が重要視されている。ここでは、生物資源として微生物や植物を活用した環境修復・浄化や再生可能エネルギーなどについて解説する。学生の理解度を高めるため基本的な細胞生物学や微生物学などにも触れて解説し、植物・微生物・極限環境生物の適応能力とその利用を通じて理解を深める。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業は、CP①④およびDP①②に該当する。 
科目ナンバリングコード
GEH11104 
到達目標
生物資源を活用した環境修復やエネルギー問題の解決策に対して、実用化されてる様々な取り組みや研究事例に一定の理解ができ、説明したり、議論に参加できることを目標とする。 
授業内容
番号 【項目欄】 【内容欄】
1. 環境問題の現状(その1)  食糧問題、エネルギー問題など現状を解説する。 
2. 環境問題の現状(その2)  地球温暖化、大気・水・土壌汚染、塩害・砂漠化などを解説する。 
3. 細胞生物学(その1)  細胞の構成成分(糖、脂質、核酸など)、細胞膜・細胞壁の基礎知識を解説する。 
4. 細胞生物学(その2)  生物が有する適応能力、細胞内の適応メカニズムなどの基礎知識を解説する。 
5. 微生物学  様々な微生物がストレスに曝されたときに示す各種適応機構などを解説する。 
6. 極限環境微生物について(その1)  好熱、好酸・好塩基性、放射性耐性など様々な生育環境における微生物の適応機構を解説する。 
7. 極限環境微生物について(その2)  極限環境微生物を用いた環境修復のための取り組みなどを紹介する。 
8. 有用な遺伝子・タンパク質・生理活性物質の発掘  環境修復に有用な生物由来の材料などを紹介する。 
9. 持続可能なエネルギー開発(その1)  エネルギー資源、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーなどを解説する。 
10. 持続可能なエネルギー開発(その2)  バイオマス資源、資源生産の重要性などを解説する。 
11. 持続可能なエネルギー開発(その3)  バイオエタノール・バイオディーゼル、バイオプラスチックなどを解説する。 
12. 環境浄化への活用事例(その1)  植物を活用したファイトレメディエーションとその取り組みを解説する。 
13. 環境浄化への活用事例(その2)  微生物を活用したバイオレメディエーションとその取り組みを解説する。 
14. バイオテクノロジーの基礎と応用  遺伝子導入技術の基礎知識、具体的な応用例などを解説する。 
15. 環境修復技術・環境保全・エネルギー開発のための生物資源の活用は有効か?  様々な環境・エネルギーの問題点を解決するために生物資源が有効的かどうか議論する。 
授業方法の形式
講義、討論、発表。パワーポイントや資料を配布して解説・議論する。
毎回、授業時間の最後に学生の意見交換を行う。 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
講義への取り組み状況(質疑応答)50%、レポート50%。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
その他(履修条件・関連科目など)
特になし。 
テキスト
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. その都度、紹介する。     
参考資料文献等
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. Essential 細胞生物学 (原書第3版)  監訳 中村圭子・松原謙一  南江堂 
2. ベーシックマスター 微生物学  井上明 編  オーム社 
3. バイオ研究のフロンティア1. 環境とバイオ  田中信夫 編  工学図書株式会社 
4. 極限微生物と技術革新  堀越弘毅  白日社 
参考URL
1. 特になし。   
画像
ファイル
更新日付 2023/11/29 16:05


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