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科目名 育種学 
担当者氏名

塚越 啓央

全開講対象学科 農学部生物資源学科
年次 3年次 
クラス A・B 
講義学期 後期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-専門教育科目群選択 
備考  



準備学習・事後学習
毎回、Webclassを通じて配布する資料を参照し、講義時間の2倍の予習と復習を行う事。
また、適宜講義の理解度を確認する問題集を配布するので、自力で解答作成に取り組むこと。   
課題・定期試験に対するフィードバック
定期試験については講評を掲示板に掲示する。 
履修上の留意
高校教科書の生物学で,遺伝学,植物生理,生態環境に関しての基礎知識を持ち,「Essential細胞生物学」の遺伝学用語が基礎的に理解できている.
20分以上の遅刻は3回で1回の欠席とする。
講義中のスマートフォン等を用いての、動画・写真撮影を一切禁じる。
講義中にスマートフォンなどから音声を発生させることを禁ずる。 
授業の概要と目的
本科目は生物資源学科の学位授与方針のDP2及びCP2の遺伝・育種科目に位置する. 食糧および多様な生物資源, エネルギー資源は,長年の育種によって改良された農作物から得られる.講義では主要な農作物の起源, 交配育種法, F1雑種の利用, 組換え育種法, ゲノム編集法について説明する.生物資源と環境問題,食糧問題について関心を高め深く考察できるようにする.講義スライドの内容を理解し食品や生活物資がどのように生産されているかに関心を持ち理解を深める様にする.
なお、本授業は倫理教育に関する科目には該当しない。 
アクティブ・ラーニング
特になし 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本科目は生物資源学科のDP2,CP2の「生物資源学に関する高度で幅広い専門的学識の修得」に位置する。 
実務経験と授業内容の関係
特になし 
科目ナンバリングコード
AA31304 
サブタイトル
作物の遺伝子機能の改良と意義,展望 
到達目標
育種による品種の創出と遺伝子の関係を理解できる.交配育種法やヘテロシス,植物遺伝子の特徴を利用した育種,遺伝子組換え育種のそれぞれについて,遺伝的原理,技術,特徴,応用及び利点,欠点について理解して,発想の幅を広げることができるようにする.農作物資源に係わる社会活動への関心を持ち自ら情報を集めて問題発掘や解決を考察する能力を身につける. 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 植物育種の歴史  植物育種学の成り立ちを歴史的背景とともに解説する. 
2. 植物遺伝資源と育種  育種において重要な遺伝資源の成り立ちと育種学での必要性を解説する. 
3. 遺伝学の基礎  近代育種の礎となるメンデルの法則の再発見から、遺伝学の基礎を解説する. 
4. 育種の原理と基本的な技術  育種を進めるにあたり必要な知識や育種目標の概説を解説する. 
5. 他殖性植物の育種  他殖性植物の特徴と、その特徴を利用した育種法を解説する. 
6. 一代雑種育種  育種の現場において広く利用されている一代雑種を用いた育種法を解説する. 
7. 自殖性植物の育種  自殖性植物の特徴と、その特徴を利用した育種法を解説する. 
8. 栄養繁殖性植物の育種  栄養繁殖性植物の特徴と、その特徴を利用した育種法を解説する. 
9. ゲノムおよび倍数性育種  植物の倍数性の理解とゲノム分析法による倍数体解析手法を解説する. 
10. 突然変異育種  育種において利用されている突然変異育種法の解説を行う. 
11. 遠縁交雑育種  種や属を超えた交配、その際に問題となる生殖的隔離機構の解説を行う. 
12. 組織培養による育種  組織培養を用いて植物体の再生や、有用形質の獲得に関する解説を行う. 
13. 分子育種の基礎  分子生物学やゲノム情報に基づいた個体選抜方などを解説する. 
14. 分子育種の実際  遺伝子改変技術を利用した遺伝子工学(バイオテクノロジー)と組換え農作物の現状,ゲノム編集を概説する. 
15. 遺伝資源を取り巻く情勢  これまでの講義内容を踏まえ、世界ではどのように遺伝資源に関する取り決めがあるかを解説する. 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. エッセンシャル 植物育種学 農学系のための基礎  国武久登、執行正義、平野智也  講談社 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 「植物育種学」  鵜飼 保雄  東京大学出版会 
2. 「Essential細胞生物学」     南江堂 
3. 植物の分子育種学  鈴木 正彦  講談社 
4. 植物の遺伝と育種  佐藤和広、草場信、中園幹生  朝倉書店 
5. 植物育種学  西尾剛、吉村淳  文英堂出版 
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面で実施 
成績評価方法
成績は、定期試験(100%)で評価する.授業回数の2/3以上の出席に満たない場合は欠格とする. 
成績評価基準
講義で解説する専門用語の説明を、文章で正確に論理的に記述できるかによって判断する。
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
近年の環境変動と人口増加の状況下で次世代育種法の高度化と食の供給保証の重要性が急速に増大している.講義内容は生活の身近な問題と関わっていることを十分理解するよう努力すること.質問や意見等はいつでも受け付けます. 
参考URL
1. 特になし   
画像
ファイル
更新日時 2024/02/01 17:52


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