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科目名 地域経済論 
担当者氏名

伊藤 健司

全開講対象学科 経済学部経済学科
経済学部産業社会学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-現代社会部門 
備考  



準備学習・事後学習
準備学習として、前回授業時に指示された課題について新聞などで情報を収集してまとめる。事後学習として、講義やテキストで分からなかった部分について文献等で調べて理解する。また、指示された文献を読むことにより、さらに理解を深める。数回予定している演習課題(演習レポート)に取り組む。毎回、授業時間の2倍の自学自習が必要である。 
課題・定期試験に対するフィードバック
課題について授業内で講評等をおこなう。 
履修上の留意
経済地理学、中小企業論、物流論、交通論など地域の産業に関わる講義、また、フィールドワークに関連する授業も受けることが望ましい。 
授業の概要と目的
名古屋市、名古屋大都市圏、東海地方の産業と地域経済の特徴について講義する。平行して、松原宏編『地域経済論入門 改訂版』をテキストとして地域経済論の基本を学ぶ。東海地方を事例とした話題と、それに関連したテキストの章をセットとして進める。これらにより、地域経済論に関する基本的な概念や考え方、分析方法、東海地方の地域経済の特徴などを理解することを目的とする。 
アクティブ・ラーニング
特になし。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
DP2/CP2に関連する。 
実務経験と授業内容の関係
特になし。 
科目ナンバリングコード
経済EE21513、産社EI21513 
サブタイトル
名古屋・東海地方の産業と地域経済から学ぶ地域経済論 
到達目標
名古屋大都市圏・東海地方の経済や社会の特徴について理解し説明ができる。地域経済論・地域経済学の基本的な用語・概念・理論・分析方法などについて理解して説明ができる。授業で学んだ内容をふまえて地域経済の課題について検討できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. オリエンテーション  (1)半期の講義の概要について説明する。(2)地域経済の基礎理論(テキスト第1章)、(3)地域経済循環と地域構造(テキスト第2章) 
2. 都市システム  (1)名古屋市、名古屋大都市圏、あるいは東海地方(静岡県、岐阜県、愛知県、三重県)の全国的な位置付けを理解する。(2)世界都市東京(テキスト第4章)、(3)地方中枢都市:福岡(テキスト第5章) 
3. 地域構造・産業構造と地域経済  (1)地域経済は、その地域の産業構造や地域構造を基盤としてなりたっている。ここでは、東海地方の産業構造の特徴と変化について基本的状況を理解する。また、東海地方はその中に多様性を有する。経済活動に関する地域的差異を理解する。(2)日本の地域構造と地域経済(テキスト第3章) 
4. 都市の形成と発展  江戸時代に城下町としての名古屋が形成されて以来、近代、現代とどのように名古屋が発展してきたのか、その都市形成や産業の成長をたどる。 
5. 大都市圏の形成と変化  (1)名古屋大都市圏の発展と近年の構造変化について検討する。(2)大都市圏の産業集積:神戸と福知山(テキスト第6章) 
6. 大都市都心部の変化  JR名古屋駅ビルとしてセントラルタワーズが開業して約20年が経過し、都市の再開発も進展している。タワーズが地域経済に与えた影響を、商業機能、業務機能など様々な側面から検討して、大都市都心部の変化を理解する。 
7. 中心産業としての自動車産業  (1)この地域の中心産業である自動車産業について、その基本的構造をふまえるとともに、国内外での展開が進む中での、この地域の方向性を考える。(2)自動車産業地域:三重県鈴鹿市(テキスト第9章) 
8. 航空宇宙産業  東海地方は自動車産業の中心地であるだけではなく、航空宇宙産業においても中心的な役割を果たしている。東海地方の航空宇宙産業の特徴や他産業とのつながりをみていく。 
9. 産業間のつながり  楽器、オートバイ、自動車など特徴ある産業を有する浜松地域に着目し、 新しい産業を生み出す力、産業間のつながりをみる。 
10. 三重県の液晶産業  (1)三重県の液晶関連産業について、現在の状況と課題を検討する。(2)新興工業都市:長崎県諫早市(テキスト第11章)、(3)素材型企業城下町:神奈川県南足柄市(テキスト第8章) 
11. 地場産業  (1)かつて東海地方の中心的な産業であった繊維産業について変化と現状を理解する。(2)東海地方には、美濃焼、瀬戸焼、常滑焼、三州瓦などの生産地がある。特徴的な東海地方の窯業の動向について理解する。(3)地場産業地域:愛媛県今治地域(テキスト第7章) 
12. 農業  (1)野菜や花卉の生産、酪農が盛んな東海地方の農業の特徴を理解する。(2)農業地域(テキスト第12章) 
13. 過疎山村  (1)東海地方は、都市的地域のほかに広大な山村地域も有する。過疎山村地域の状況を把握する。(2)過疎山村地域(テキスト第13章) 
14. 地域経済政策  (1)地域経済政策の基礎理論(テキスト第14章)、(2)地域経済政策の軌跡と展望(テキスト第15章) 
15. まとめ  これまでの授業のまとめをおこなう。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 『地域経済論入門 改訂版』  松原宏(編)  古今書院 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 『基本ケースで学ぶ地域経済学』  中村剛治郎(編)  有斐閣 
2. 『地図で読む百年 中部1・2』  平岡昭利・野間晴雄(編)  古今書院 
3. それぞれの授業時に関連するものを紹介していく。     
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
レポート(3回から5回を予定):100% 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
参考URL
1. RESAS(リーサス:https://resas.go.jp/#/13/13101) 内閣府・経済産業省による地域経済分析システム 
2. e-Stat(https://www.e-stat.go.jp) 政府統計の総合窓口 
画像
ファイル
更新日時 2023/02/16 19:09


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