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【項目欄】
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【内容欄】
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1.
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開講ガイダンス
(レベル1:アメリカ経済を捉える)
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アメリカ経済論をなぜ学ぶのか概説する。また、講義の全体計画と、受講にあたり特に注意して聞くべき点を明示する。
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2.
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国内経済情勢――アメリカ経済は復活したのか
(レベル1:アメリカ経済を捉える)
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●1990年代以降のアメリカ経済の特徴 ●「ニューエコノミー」と「ITバブル」:1990年代 ●住宅バブルの形成:2000~2006年 ●金融危機から新型コロナショックへ
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3.
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対外経済関係――経常収支赤字の持続と通商政策のゆくえ
(レベル1:アメリカ経済を捉える)
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●アメリカの国際収支 ●対外経済政策とは何か ●ポスト冷戦期の対外経済政策
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4.
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産業構造の変化――続く産業構造高度化、加速する雇用と地域の分極化
(レベル1:アメリカ経済を捉える)
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●産業大国アメリカの変貌(製造業の衰退と経常収支の赤字化) ●製造業大国からサービス業大国へ(1980年代) ●IT投資による復活と新産業の創出(1990年代) ●企業のグローバル展開の加速と国内産業の停滞(2000年代) ●イノベーション・富裕層依存の産業構造高度化とその問題点(2010年代)
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5.
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雇用構造の変化――経済の再編と格差社会
(レベル1:アメリカ経済を捉える)
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●所得格差の実態 ●株式市場における富の創出 ●「中産階級」の崩壊 ●クリエイティブ・クラスと社会の分断
レベル1(1―5講):上記項目を充分に理解し、それに基づき実際的な運用ができる。
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6.
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政治システム――分断されたアメリカの構図
(レベル2:政治・政策を捉える)
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●アメリカ政治システムの特徴(大統領制と連邦議会) ●政策形成プロセス ●保守とリベラルの政策対立の構図 ●ポピュリズムの台頭と分極政治 ●分断されたアメリカのゆくえ(バイデン政権の課題)
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7.
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財政政策――巨額の財政赤字をどうするのか
(レベル2:政治・政策を捉える)
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●アメリカ連邦財政の歴史的推移と基本構造 ●予算編成過程とその特質 ●財政改革をめぐる保守とリベラルの対立 ●新型コロナ対策と「大きな政府」への転換? ●財政赤字の持続可能性
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8.
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医療保障政策――”オバマケア”による変化と限界
(レベル2:政治・政策を捉える)
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●アメリカが抱える医療保障をめぐる二大問題 ●医療保障改革(オバマケア)の主な内容 ●医療保障改革(オバマケア)の意義と限界 ●アメリカ医療保障のゆくえ
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9.
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移民政策――移民労働力の重要性と深まる党派対立
(レベル2:政治・政策を捉える)
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●アメリカにおける移民政策の歴史 ●アメリカ経済にとっての移民労働力 ●移民政策をめぐる対立構図とその変化 ●トランプ政権の移民政策
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10.
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金融政策――伝統的金融政策のゆらぎ
(レベル2:政治・政策を捉える)
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●金融制度の確立 ●金融政策の展開と金融自由化 ●「ニューエコノミー」下の金融政策とプルーデンス政策 ●金融危機と金融政策のゆくえ
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11.
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エネルギー政策――エネルギー自立から気候変動対策へ
(レベル2:政治・政策を捉える)
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●エネルギーと環境をめぐる歩み ●オバマ民主党政権期(2009-2017年) ●トランプ共和党政権期(2017-2021年) ●バイデン民主党政権の始動(2021年-)
レベル2(6―11講):上記項目を充分に理解し、それに基づき実際的な運用ができる。
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12.
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1930-1940年代のアメリカ経済(1)1929年大恐慌からニューディール政策へ
(レベル3:経済における政府の役割を歴史的に理解する)
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●発展する1920年代、●1929年大恐慌とそのインパクト、●1932年大統領選挙(フーバー対ルーズベルト)にみる両候補の景気対策、●ニューディール政策の開始、●連邦政府による経済への介入強化、●国内経済優先のなかで(通貨安定の軽視と世界経済会議の破たん)、●1930年代後半におけるケインズ型財政政策の本格採用、
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13.
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1930-1940年代のアメリカ経済(2)ニューディール期の財政政策とその結果
(レベル3:経済における政府の役割を歴史的に理解する
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●政府支出の膨張、●租税構造の変化、●アメリカ国債の大量発行●ルーズベルトの景気回復構想に見る購買力問題、●購買力創出のための所得再分配政策の推進(税制改革)、●所得上位層貯蓄の有効需要への転化、●不十分な財政支出と失業率の高止まり、●ナチスの「成功」とニューディールの「失敗」、
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14.
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1930-1940年代のアメリカ経済(3)第二次大戦期の経済とパックスアメリカーナの形成
(レベル3:経済における政府の役割を歴史的に理解する
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●第二次大戦の経過概要、●1939年のヨーロッパでの開戦とアメリカの再軍備、●産業動員体制の成立、●戦時経済成長、●失業率1%台(完全雇用時代の到来)、●豊富な資源と生産力の拡大(連合国の兵器庫として)、●イギリスへの軍需物資支援とその果実、●戦後のイギリス・ポンド圏解体とドル体制の確立、●労使関係の変遷(ニューディール期・戦時期・戦後期)
レベル3(12―14講):上記項目を充分に理解し、それに基づき実際的な運用ができる。
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15.
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総括
(レベル4:日本と世界からみるアメリカ経済)
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講義全体をまとめます。さらに日本と世界にとってアメリカ経済はどのような位置・関係にあるのか概説します。
レベル4(15講):上記項目を充分に理解し、それに基づき実際的な運用ができる。
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