シラバス参照

科目名 新技術概論 
担当者氏名

ABRAHA PETROS

池本 有助

川村 洋介

來海 博央

久保 貴

清水 憲一

塚田 敦史

中西 淳

成田 浩久

古川 裕之

松田 淳

松原 剛

横田 紘季

吉川 泰晴

大島 成通

全開講対象学科 理工学部機械工学科・機械システム工学科
年次 3年次 
クラス  
講義学期 後期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-共通 
備考  



準備学習・事後学習
準備学習:機械工学概論およびラボラトリーセミナーで学んだ各担当教員の説明内容を1時間程度復習しておくこと.

事後学習:講義後,教員から指定された課題について,講義時間の2倍を目安にレポートを作成し,指定期間内に所定の方法により提出すること. 
課題・定期試験に対するフィードバック
課題等についての質問は,各担当教員が個別に対応する. 
履修上の留意
日本や世界で起きている技術の変化に関心を寄せ,それがどのように自分の将来にかかわっていくかについて講義内容と照し合せながら考えを整理していくこと. 
授業の概要と目的
科学と技術の力によって豊かで快適な地域社会を築くために,機械工学分野の新しい研究の流れについてオムニバス的に講義を行う.具体的には,機械工学科の各教員の研究内容に基づいた新技術開発の特徴および応用範囲などについて説明し,従来技術と比較しながら将来技術の方向性を示し次世代の技術を担うエンジニアとしての自覚を涵養する. 
アクティブ・ラーニング
特になし 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP3・4およびDP1・2に該当する 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
TM31507 
サブタイトル
最先端の機械技術とその可能性 
到達目標
機械工学の各分野における最先端技術を学び,それらが地球環境や社会に及ぼす影響を理解する.



将来進むべき機械技術者としての将来像を考えることができる. 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. プラズマとその応用
(アブラハ ペトロス) 
プラズマは材料の表面にコーティング,エッチング,表面改質などの様々な場面で活用できる.本講義では,プラズマの応用においてこれまでの最先端技術および現時点での課題について述べる.
レベル:表面技術に対するプラズマの役割を理解できる. 
2. 生産分野におけるCAD/CAM/CAE, 計測を含めたITツールについて

(成田 浩久) 
CAD/CAM/CAE, 計測を含めたITツールは,現在のものづくりに欠かせなくなってきている.本講義では,これらの基礎的な知識と活用事例について概説する.

レベル:基礎的CAD/CAM/CAE, 計測ツールの基礎知識とそれらの応用例について簡単に説明できる. 
3. 人ー機械系のデザイン

(塚田 敦史) 
機械を使う相手の多くは人である.人と機械との関係性から,Human(User) centered designとUser experience(UX),Inclusive designといった設計の新しい潮流について論じる.

レベル:設計の上流における手法の動向を理解できる. 
4. 塑性加工における新技術

(吉川 泰晴) 
古くから行われている塑性加工は現在もものづくり分野において活用されている.本講義では,塑性加工の基礎技術を踏まえて最先端の塑性加工法を解説する.

レベル:塑性加工の基礎技術を理解し,先端塑性加工法を説明できる. 
5. 空飛ぶクルマの最前線

(松原 剛) 
空飛ぶクルマの最前線を解説する.その内容を通して,世の中で何か行われようとしているか,新しい製品にはどのような社会課題があるを理解する.
レベル:上記内容を理解できる. 
6. 自動車産業における先端材料開発と最新接合技術の動向

(清水 憲一) 
自動車の燃費向上に最も大きく寄与するのは,車体の軽量化である.そのために最近では,CFRPなどの複合材料や軽金属,超高張力鋼などが使用されるようになっている.またこれら複数の材料を接合するために新たな接合技術が開発されている.本講義では,それらの最新動向を材料強度学の観点から解説する. 
7. 先端光技術

(來海 博央) 
光技術は,半導体分野,機械分野,化学分野,医学分野と多岐にわたり活用されている.そこで,光の基礎理論から量子論の一端に触れながら,その現象を利用した光の最先端技術を紹介する.
レベル:光の基礎理論を理解し,光の最先端技術の応用事例を知ることができる. 
8. 流体・熱分野における最新技術

(古川 裕之) 
流体・熱分野における最新のトピックスを紹介し,技術的見地から解説する.

レベル: 流体・熱分野における最新のトピックスが理解できる. 
9. 乱流現象の研究動向について

(久保 貴) 
大気の流れや,風車などの流体機械の流れは,乱流であることが多い.そこで,流体分野の中でも特に乱流現象やそれに伴う混合・拡散現象について,実際の研究例を紹介しながら最近の研究動向を説明する.

レベル:最近の乱流研究の動向を理解できる. 
10. 空気力学と宇宙開発技術の接点及び今後の空力応用展開

(松田 淳) 
空気力学は大気圏飛行に関わる宇宙工学においても重要な役割を果たしている.宇宙開発活動の中でも惑星探査は,今後の展開が強く期待されるものの一つである.そのような宇宙活動を支える基盤技術の一つとして空気力援用(エアロアシスト)軌道変換が挙げられる.本項では,エアロアシスト軌道変換に必要な空気力学及び軌道工学について紹介する.また,空力研究に必須となる地上実験装置,計測方法についても紹介する.

レベル:宇宙機開発における空力研究の役割が理解できる. 
11. 冷凍空調機器における冷媒動向及び効率改善技術

(川村 洋介) 
地球環境やエネルギー問題の観点から,エアコンなどの冷凍空調機器においては,低環境負荷冷媒の利用や機器効率の改善等の技術革新が日々進んでいる.本講義では,低環境負荷冷媒の冷凍機開発やその効率改善技術について実用例を交えて紹介する. 
12. 医工学領域における力学シミュレーション技術

(横田 紘季) 
超高齢社会を迎えた日本では,優れた医療機器の開発や技術の創出が強く望まれている.近年の動向として,医療福祉分野に最先端の機械工学が導入され始めている.本講義では,機械力学を応用した医工学領域の研究例として,生体の力学シミュレーション技術について解説する.

レベル:最近の医工学シミュレーション技術の動向を理解できる. 
13. スポーツ科学を支える運動計測技術

(大島 成通) 
近年,スポーツ科学・工学やリハビリ・介護,マンマシンインタフェース, VR, ヒューマンコミュニケーションなどの分野においても,人間動作の計測および認識を行う研究が盛んに行われている.これらの解析で利用される計測技術の概要について講ずる.

レベル:様々な計測技術を認識できる. 
14. 機械制御工学から観た人工知能技術

(池本 有助) 
人工知能技術は著しい発展を遂げ,様々な分野に展開されつつも,一方では,できること,できないことの境界は曖昧である.ここでは,機械制御工学の学問のレンズで人工知能技術を俯瞰することにより,両分野の技術の重なりと境界線を講じる.特に,ロボット,通信ネットワーク,および自動車などへの人工知能技術適用事例を中心に,最近の動向を紹介するとともに,今後の機械制御学問の貢献領域を議論する.

レベル:人工知能技術と制御工学技術の共有領域を理解する. 
15. ロボットの運動制御・知能化における最新動向

(中西 淳) 
近年,高い運動性能や環境認識機能を持った様々な知能ロボットが開発されてきており,ロボットの活躍の場が大きく広がってきている.本講義では,ロボット制御や知能化技術について解説し,最近のロボティクスの動向について紹介する.

レベル:最近のロボットの知能化技術の動向を理解できる. 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 特に指定しない.適時,プリント配布.     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 各回の講義中に紹介する.     
授業方法の形式
講義(あるいは輪講) 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
評価は,毎回出題される【課題(あるいはレポート)】で行う(100%).

評価方法は,各回のレポートの平均点100%とし,100点満点中60点以上で合格とする.

欠席した場合,その回の課題は0点として取り扱い,出席が3分の2満たない場合は欠格とする. 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
本講義では,機械工学における各分野の最先端技術について,それらが現社会において様々な問題をどのように解決し,どんなことに挑戦しようとしているのかの理解を深めることができます.機械工学に対する様々な先端技術の成り立ちや考え方に触れることで,機械工学に対する幅広い視野を持ち,自分が目指したい分野を見出していくことを期待しています. 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2024/02/28 10:18


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