シラバス参照

科目名 流体科学特論1 
科目名(英字) Advanced Fluid Science Ⅰ 
担当者氏名

大藏 信之

対象研究科・専攻 理工学研究科交通機械工学専攻修士課程 
講義学期 前期 
単位数



準備学習・事後学習
準備学習として、学部講義科目「流体力学1」、「流体力学2」および「流れ学」の内容を十分復習し、各講義前には、授業計画・内容欄のキーワードを各自予習しておくこと。事後学習として、講義中に説明した要点について、十分復習しておくこと。なお、課題プレゼンテーションに対する解説・講評は授業内で実施し、課題レポートに対する解説・講評は、定期試験期間終了後、必要に応じて研究室で個別対応する。

毎回、講義時間の2倍の自学自習が求められます。 
授業の概要と目的
自動車や航空機の抗力低減および低騒音化、翼の高揚力化、過給器やポンプなどの流体機械の性能向上など、流体工学に対する様々な課題は、それぞれの流れを十分理解し、流れを制御することに他ならない。本特論Ⅰでは、流体運動の理解のために、流れの支配方程式について、その物理的意味と、実際の流れの現象との対応関係について講義、学習する。

 先ず、非粘性流れの場合について、運動方程式や、ポテンシャル流れ、さらに、流れの基本要素である渦流れについて取り扱う。続いて、粘性流れの場合について、ナビエ・ストークスの運動方程式を導出し、二平行平板間の流れなど、その幾つかの厳密解について、講義・解説する。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP1.4およびDP1に該当する。 
科目ナンバリングコード
GTT11105 
到達目標
①流体力学の基礎方程式の物理的意味を理解し、導出することが出来る。②渦流れの性質について理解できる。③ナビエ・ストークスの運動方程式の導出方法を理解し、限られた条件下で厳密解を得ることができる。 
授業内容
番号 【項目欄】 【内容欄】
1. 流れの記述する基礎方程式(1)  連続の方程式 
2. 流れの記述する基礎方程式(2)  オイラーの運動方程式 
3. 理想流体の流れ(1)  渦度と循環 
4. 理想流体の流れ(2)  二次元ポテンシャル流れ 
5. 理想流体の流れ(3)  等角写像による翼周りの流れ 
6. 渦運動(1)  不連続面と渦層 
7. 渦運動(2)  物体伴流中の渦流れ 
8. 渦運動(3)  渦輪および噴流まわりの渦流れ 
9. 粘性流体の運動(1)  ナビエ・ストークスの方程式 
10. 粘性流体の運動(2)  レイノルズ数の物理的意味 
11. N-S方程式の厳密解(1)  二平行平板間の流れ 
12. N-S方程式の厳密解(2)  円管内の流れ 
13. N-S方程式の厳密解(3)  同軸回転円筒内の流れ 
14. N-S方程式の厳密解(4)  急に動き出す平板上の流れ 
15. 総括とレポート課題  これまでの授業を総括し、重要なポイントについては、課題レポートを課し理解を深める。 
授業方法の形式
講義と輪講形式の併用 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
理解度確認テスト(50%)+課題プレゼンテーション(30%)+レポート(20%)により評価し、100点満点で60点以上を合格とする。ただし、出席回数が全授業回数の2/3に満たない場合、欠格とする。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
その他(履修条件・関連科目など)
学部講義(流体力学、流れ学)の内容を理解していること。 
テキスト
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 使用しない。     
参考資料文献等
番号 【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 流体力学  日野幹雄  朝倉書店 
2. 流れ学  谷一郎  岩波全書 
参考URL
画像
ファイル
更新日付 2024/02/07 15:48


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