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科目名 応用昆虫学 
担当者氏名

上船 雅義

全開講対象学科 農学部生物資源学科
年次 2年次 
クラス A・B 
講義学期 後期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-専門教育科目群選択 
備考  



準備学習・事後学習
様々な昆虫関係の図書が図書館にあるので,予習,復習などに利用する.また,講義内容は前後で関連している場合があるため,配付資料などをもとに予習と復習を毎回講義の2倍を目安に自学自習をしっかり行うこと.配布する資料内容は,幅広い分野で多くの量の情報が存在します.講義中に重要な内容を把握し,自学自習を通して各分野を統合した自分オリジナルの資料をレポート形式で作成し,理解を深めてください.講義開始時に質問できる時間を毎回作りますので,レポート形式でまとめる際に,疑問になったことや理解できなかったところは質問してください. 
課題・定期試験に対するフィードバック
履修上の留意
テキストは使用せずに講義資料を配布して講義を行う.講義内容で特に重要と思われる部分は,配布資料では空欄になっている.自ら重要な事柄を書き,しっかりと覚えること.各テーマ毎に配布された内容をまとめるための用紙を利用し,項目毎にしっかりと理解を深めること. 
授業の概要と目的
本科目は生物資源学科のDP2,CP2に該当する.この講義では,農業生産を中心に害虫とその管理方法について学んでいく.特に,害虫管理法については,天敵昆虫を用いた生物的防除に関して深く学んでいく.また,昆虫の生産物の利用や昆虫が持つ機能の利用を学び,さらに,昆虫と人間社会の関わり合いについても学んでいく.

(科目ナンバリングコード:AA21403) 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
サブタイトル
持続可能な農業生産における害虫管理のための天敵昆虫の利用 
到達目標
農耕地などに生息している重要な害虫や天敵昆虫に関して説明できる.また,総合的害虫管理の知識,天敵昆虫を害虫防除へ有効に利用するための知識,人と昆虫の関わり合いの知識を身につけ,これらを説明できる. 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 昆虫の特徴  昆虫学の基礎として昆虫の形態,生態,生理などを学んでいく.基礎昆虫学で学んだことを復習しておく.また,本講義から新たに学んだことは整理して復習する. 
2. 稲作と畑作における害虫の種類  稲作と畑作において害虫になっている昆虫(ダニ類も含む)を学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.どのような害虫が重要なのか復習してリストアップしておく. 
3. 果樹,施設栽培,林業における害虫の種類  果樹と施設栽培,森林において害虫になっている昆虫(ダニ類も含む)を学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.どのような害虫が重要なのか復習してリストアップしておく. 
4. 化学農薬の有効性と問題点  化学農薬の使用の歴史を通じて,化学農薬の有効性とその問題点を学んでいく.また,食品の安全性向上、環境の保全、労働安全の確保などのための農業生産工程管理(GAP)について害虫管理の観点から紹介する.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.化学農薬の有効性と問題点を整理して復習を行う. 
5. 総合的害虫管理(IPM)  化学農薬を使用して害虫を絶滅させる方法ではなく,あらゆる手法を上手く利用した害虫の個体数を管理する手法(IPM)を学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.化学農薬以外にどのような防除法があるか整理し,理解を深めるように復習する. 
6. 天敵を利用した生物的防除  総合的害虫管理の1つの手法である生物的防除に関して,どのような有害生物の防除に利用されているのかを学んでいく.また,生物的防除の手法はどのようなものが存在するかも詳しく学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.生物的防除の実施に必要な事項をまとめ復習する. 
7. 捕食寄生性天敵の特徴  寄生蜂を含む捕食寄生性天敵の種類とその特徴について詳しく学んでいく.また,この天敵の利用方法を個体群生態学の視点から学ぶ.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.捕食性天敵の特徴と比較するために,捕食寄生性天敵の特徴を復習しておく. 
8. 捕食性天敵の特徴  捕食性天敵の種類とその特徴について学んでいく.また,この天敵の利用方法を個体群生態学の視点から学ぶ.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.捕食寄生性天敵と捕食性天敵の特徴の違いをまとめ復習しておく. 
9. 天敵の永続的利用  海外から侵入してきた害虫を管理するために,海外から天敵を導入する手法について学んでいく.天敵を利用した害虫管理の歴史についても学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.天敵の永続的利用の特徴を整理し復習する. 
10. 天敵の放試増強的利用  我が国の施設栽培における天敵利用法である放試増強的利用について学んでいく.また,我が国における問題点も紹介し,その解決策も紹介していく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.天敵の放飼増強的利用と天敵の永続的利用との違いを整理し復習しておく. 
11. 天敵の保護利用  我が国の露地栽培(果樹も含む)や施設栽培で使用されている天敵の保護利用について学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.これまで学んだ天敵利用法と土着天敵の保護利用の特徴の違いをしっかり把握して生物的防除の理解を深めるように復習する. 
12. 天敵の行動制御技術を用いた害虫管理  植物が持っている防衛能力を紹介する.また,その植物の防衛能力を人工的に農地に再現し,天敵を誘引し害虫管理する手法を学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.どのような手法で行動制御を行うのか理解しながら学んだ害虫管理法を復習する. 
13. その他の害虫管理法  不妊虫放飼法などその他の害虫管理法とその問題点について学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.学んだ害虫管理法の特徴をしっかりと理解し,それぞれの手法を説明できるように復習する. 
14. 昆虫と人間社会の関係  ハチミツやワックスなど昆虫の生産物の利用や,芸術や食料など昆虫と人間文化の関係について学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.昆虫が人間社会にどのような貢献しているのか復習する. 
15. 農林業以外の分野における害虫の種類  公園害虫,貯穀害虫,家畜害虫,衛生害虫などと各分野で害虫となっている昆虫(ダニ類も含む)を学んでいく.配布資料を事前に確認し,どのようなことを学ぶのか予習しておく.どのような害虫が重要なのか復習してリストアップしておく. 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 特になし     
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 天敵 生態と利用技術  矢野栄二  株式会社養賢堂発行 
2. バイオロジカル・コントロール 害虫管理と天敵の生物学  仲井まどか・田中利治・大野和朗  朝倉書店 
3. 生物間相互作用と害虫管理  安田弘法・田中幸一・城所隆  京都大学学術出版会 
4. 最新応用昆虫学  嶋田透・嶋田正和・竹田敏・鎮西康雄・寺山守・山本大輔  朝倉書店 
5. 寄生バチの世界  佐藤芳文  東海大学出版会 
授業方法の形式
講義 
成績評価方法
定期試験において筆記試験によって100%評価する.重要な害虫や天敵昆虫を説明できるか評価するために,種類や特徴,事例にあった害虫または天敵昆虫を試験において答えてもらう.総合的害虫管理の知識,天敵昆虫を害虫防除へ有効に利用するための知識,人と昆虫の関わり合いの知識が身についているか評価するために,それぞれの分野に関する問題を試験で出題し,解答してもらう.出席は加点要素とはしないが,講義回数の3分の2以上の出席に満たない場合は欠格とする.C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
成績評価基準
受講生へのメッセージ
まず,作物ごとの害虫を紹介します.その後,これら害虫を管理する手法を紹介します.また,これまで気にしていなかったような寄生蜂や捕食性カメムシなどという天敵昆虫や,この昆虫を利用した害虫管理を学ぶことで,これまでと違った視点で昆虫をとらえることができるようになると思います.この授業を通して昆虫学研究室で扱っている研究材料(昆虫)の理解の手助けになると思います. 
参考URL
1. 特になし   
画像
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更新日時 2021/01/30 14:13


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