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科目名 教育方法・技術論(情報通信技術の活用含む) 
担当者氏名

平山 勉

全開講対象学科 都市情報学部都市情報学科
人間学部人間学科
外国語学部国際英語学科
年次 1年次 
クラス  
講義学期 後期 
単位数
必選区分 必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 教職・学芸員部門-教職専門科目 
備考  



準備学習・事後学習
各授業において予習課題および復習課題を課すので、合計4時間以上必ず取り組むこと。 
課題・定期試験に対するフィードバック
毎回の導入時、前時学習内容に関する質問に回答する時間をとる。また、確認小テストを実施し、事後、内容に関する解説を行う。 最終課題は、ネットワークフォルダで受講生相互が互いの作品を閲覧できるようにする. 
履修上の留意
原則として、「教職入門」を受講しておいてください。自分が今までに受けてきた授業を可能な限り具体的に振り返ってみてください。そして、どのような授業が印象に残っているか考えてみましょう。 
授業の概要と目的
身近な自己教育・相互教育の実践的な事例を通して「教育方法」の論理を考察することを課題とし、社会的背景の変化や急速な技術の発展も踏まえ、踏まえ、これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を育成するために必要な、教育の方法、教育の技術、ICT(情報通信技術)の効果的な活用や情報社会の中で学び続ける力の育成方法に関する基礎的な知識・技能を身に付ける。 
アクティブ・ラーニング
画像処理演習、模擬授業等に積極的に取り組んでいただきます。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
特になし 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
特になし 
サブタイトル
幅広い視野で、「教育(実践・研究)」の「方法」の「論理」を明らかにしていき、よりよい教育を実現するための方法を追究する。 
到達目標
これからの社会を生きる子どもを育てる授業と学びをデザインする
1. 子どもに育むべき資質・能力を理解し、教育方法を工夫する意義について説明できる
2. 学習指導案の基本的な要素と作成の流れを理解し、実際に設計できる
3. 学習者を支援する基本的な指導技術を身につけ、活用することができる
4. ICTを活用する意義や理論を理解し、学習指導や校務に位置付けて説明できる
5. 情報活用能力を育成する意義および育成方法を身につける 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. 教育の成立する場  教育は閉じられた学校・教室において、既成の知識・技能、あるいは社会・生活習慣の伝達、再生産のためのものとして機能しているだけではないことを考える。社会的背景の変化や急速な技術の発展も踏まえ、個別最適な学びと協働的な学びの実現や、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の必要性など現代の教育の課題、教師の果たすべき役割について考える。 
2. 教育・学習の方法原理  教室という場所について、情報化と授業の再構築という観点で考える。授業技術のうち発問の重要性を学ぶ。 
3. 授業の諸要因と授業設計(1)  授業がどのような要素で構成されているかを考える。教師が実際の授業をどのようなことを考えて設計しているかを学ぶ。特に、主体的・対話的な深い学びの実現について考える。 
4. 授業の諸要因と授業設計(2)  前時に引き続き、教師が実際の授業をどのようなことを考えて設計しているかを考える。具体的に「[提示] [説明] [指示] [発問] [KR]等の教授行動を学ぶ。 
5. 学習評価の基本  学習評価の基本である、学習評価をデザインする・目標・指導・評価の一体化の意義について学ぶ。事例を基に学校長の役割、教育委員会との連携、学校裁量の時間の設定等の学校づくりについて学ぶ。 
6. 教育メディアと教材・教具  視聴覚教育の歴史から教材・教具の意義、役割を考える。ICT支援員との連携、校内のネットワークシステムの構築等について学ぶ。 
7. 情報教育の基礎  情報機器を活用した効果的な学習方法について学ぶ。学習者の多様性・学びを引き出す指導技術(児童・生徒によるICT活用を含む)を学ぶ。社会的背景の変化や急速な技術の発展も踏まえ、個別最適な学びと協働的な学びの実現や、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の必要性など、情報通信技術の活用の意義と在り方について理解する。 
8. 情報教育の課題  子供たちの情報モラルを含む情報活用能力育成のための指導方法、統合型校務支援システムを含む情報通信技術を効果的に活用した校務の推進について学ぶ。デジタル教材の活用を含めた教育のデジタル化、子供のICT活用、特別の支援を必要とする児童及び生徒に対する情報通信技術の活用の意義と活用に当たっての留意点を学ぶ。 
9. ICTを活用したマルチメディア教材の特性  ICTの特性を学び、実際の授業での活用方法を考察する。学びが見える評価方法と学習履歴データの活用についての理解を深める。ギガスクール構想、学校の現状について事例を通して学ぶ。さらに、特別の支援を必要とする児童及び生徒に対する情報通信技術の活用を実践事例から学ぶ。 
10. ICTを活用したマルチメディア教材を活用した授業実践事例検討  ICTマルチメディア教材及び情報機器を授業で活用することを通して、子供たちの興味・関心を高めたり課題を明確につかませたり学習内容を的確にまとめさせたりすることで有効であることを学ぶ。遠隔・オンライン教育の意義や関連するシステムの使用法ついて授業実践例を通して学ぶ 
11. 各教科、総合的な学習の時間の授業づくりの課題(1)  「国際理解教育」及び「環境教育」等の合科的な内容を扱う場合の授業設計の課題を学ぶ。ICTの活用できる可能性について理解を深める。 
12. 各教科、総合的な学習の時間の授業づくりの課題(2)  TT(ティーム・ティーチング)」「少人数教育」等の総合的な学習の時間の授業づくりにかかわる課題について学習する。さらに、道徳、特別活動等も連携をはかり、横断的に育成する情報活用能力(情報モラルを含む)及びICTの活用の可能性について学ぶ。 
13. 授業研究による教師の成長  授業の設定・実施・評価を踏まえて、質の高い授業づくりを継続的に行うことを通して、教師の児童・生徒理解、教材解釈、児童・生徒対応等の授業実践能力が向上していくことを学ぶ。授業実践能力の育成にICT利活用が有効であることを学ぶ。 
14. マイクロティーチングを踏まえた指導案作成  学んできたことのまとめとして、学習指導案を作成し、マイクロティーチングを通して改善していくことを学ぶ。ICTを積極的に活用することを考える。 
15. 学習指導案作成と教師の意思決定  本授業全体を通して学んだことの集大成として、ICTを活用した主体的・対話的な深い学びを実現する学習指導案を作成し、それらを模擬授業できるように準備する。実際の授業は、指導案通りには進行しない。毎回の授業の反省に基づき、以降の授業設計・実施・再構成が繰り返し行われることを学び、自身の授業づくりに生かす。さらに、生徒の理解、関心等に応じて、教師には瞬時の意思決定が必要なことを学ぶ。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 学校現場発、これが本物の道徳科の授業づくり 主体的・対話的で深い学びの原点は道徳科の授業の中にある 教育方法学のすすめ   平山 勉 他  黎明書房 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 今日の授業実践から明日の授業実践を創造する-教育方法学へのいざない-  平山 勉 他  黎明書房 
2. 本物のアクティブ・ラーニングへの布石 授業を創る・学校を創る 教育方法学のすすめ  平山 勉 他  黎明書房 
3. 学ぶ力を育てる授業づくり  藤岡完治 他  ぎょうせい[シリーズ新しい授業を創る第2巻 
4. 学ぶ楽しさを生む授業・教師・学校をつくる  酒井宏明 他  黎明書房 
5. 中学校学習指導要領(平成29年3月告示 文部科学省)」および「高等学校学習指導要領(平成30年3月告示 文部科学省)」  文部科学省   
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
毎回の授業の終わりに個々に小課題に取り組んでもらう。また、演習としてグループワークも盛り込む。提出した学習指導案で4人を基本としたグループで相互模擬授業を実施し、個別最適な学びと協働的な学びの実現や、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の必要性など、情報通信技術の活用の意義と在り方についての相互理解を深め互いに高め合う。成績評価は、次の5つの方法を組み合わせて総合的に評価する。
1)小課題(授業内容に関連して指示された内容について記述する)2点×15回
2)中課題(授業課題の発展的な内容のレポート)5点 ×4回3)大課題:授業パッケージ報告書(期末課題として、学習指導案、使用するICT教材の作成を行う) 30点4)定期試験(口述試験として、15回の講義とは別に、4人一組で相互に教師役・生徒役で模擬授業を実施する) 10点5)最終レポート(授業全体の振り返りとして学びをまとめる) 10点 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
教師は、学校現場で常に瞬時の判断と具体的な行動が求められます。授業での小課題・演習等を通して、自分だったら、どのような教授行動を選択するかという観点で考えていってほしいと思います。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2024/02/15 16:40


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