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【項目欄】
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【内容欄】
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1.
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授業ガイダンス
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授業の目的と進め方について説明し,モノづくりをする人として技術者倫理が必要な理由,基本的な技術者倫理の方法について概説する.
○技術者倫理の基本考え方を理解できる.
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2.
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機能再現対象の抽出
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再現しようとする市販製品(機能再現製品)を設定する.また,その機能再現のイメージを描く.
○機能モデルの概念が描ける.
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3.
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仕様の書き方
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設計は仕様~はじまる.また,機能は仕様で定義される.機能を定義するための仕様の書き方を概説する.概説に基づいて,機能再現製品の機能を仮仕様としてまとめる.
○機能は仕様として表現できることが理解できる.
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4.
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機能再現製品の機能理解
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機能再現製品の機能で,良く判らない部分について,種々の計測を行う.また,分解して構造等を調べ,機能に係わる部分はスケッチをおこなう.
○仕様の優先度概念が理解できる.
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5.
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機能図上再現
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スケッチした図面をもとに,機能再現製品の機能を説明できる機構図作成する.この図と上記の情報から,再現する機能を仕様としてまとめる.
○簡単な構造と動きを図面で表現できる.
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6.
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概念構築
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再現しようとする機能をどのように実現するかの概念を3種類以上構想する.この段階では,強度やエネルギーの定量的評価は,重要視しない.
○機能再現は,実現を正確に意識しない発想から始まることを知る.
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7.
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概念集約
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上記の概念図に大まかな寸法イメージを記入し,簡単な強度計算を実施し,概念案で最適なものを抽出する.
○相対評価による決定手法を知る.
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8.
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計画図作成1
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絞り込んだ概念を基に,計画図を作成する.計画図は,機能評価のためのモデル化と設計計算の情報を含む,および,製作加工のための部品図に落とせる情報を含む図面を言う.
○計画図の定義と応用の仕方を理解する.
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9.
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計画図作成2
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設計計算の結果,不具合部分を改良し,再度計画図を描く.この手順を繰り返し,強度,運動機能,エネルギーバランス等の観点で,計画図に示す機能が目標仕様を満足することを確認する.
○試行錯誤による計画図作成ができる.
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10.
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部品図作成
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計画図から,製作のための部品図を作成する.
○ISO企画に準拠した,作図が可能.
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11.
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製作性チェックと材料手配
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工場の意見も含め,加工可能な部品図に仕上げる.必要な材料を手配する.
○加工可能な部品の要点を知る.加工に適した部材を設計できる.
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12.
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加工と部品手配
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工場の意見も含め,加工可能な部品図に仕上げる.
○部品加工の基本(工作機の機能)が理解できる.
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13.
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組立調整1
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滑らかに動くための組立法に注意しながら,組立を行う.
○組立には,注意すべき点があることを理解する.
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14.
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再計算改良
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組み上がった機構を手で動かしたり,摩擦力を測定しながら,目標機能が実現できるように,改良(再加工の場合は,計画図の修正が必須)を行う.
○良い設計では計算と実際が一致することを学ぶ.
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15.
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総合機能評価とまとめ
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機構設計のフローを報告書にまとめる(設計手法).また,設計計算を補足資料にまとめる.設計・制作でできたものについて,技術者倫理観点から安全・リスクを分析・評価する。
○設計手法そのものが技術であることを知る.技術者の責任ある行動がどのようなものを考える能力を身につける。
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