シラバス参照

科目名 住環境創造設計学 
担当者氏名

岩田 剛彦

河崎 泰了

吉村 晶子

岡本 修行

全開講対象学科 理工学部環境創造工学科・環境創造学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-人間活動環境 
備考  



準備学習・事後学習
普段から身近な空間をよく観察し、その空間の体験・体感をよく味わうこと。その際、かたちや寸法を把握し、スケッチ等でかきとめておくようにすること。授業ではスケールを把握してスケッチする宿題を課す。宿題に取り組むために必要な参考文献は初回のガイダンス時に紹介するので、必ず入手すること。また毎回、翌週の授業で取り上げる内容に関連するキーワード、関連作品や事例を予告するので予習しておくこと。授業内容の復習は、ノートに整理してまとめるほか、紹介した事例の図面を建築雑誌や作品集等で入手する、現地見学に訪れるなど空間的な復習を積極的に行うこと。質問には授業中、メール、オフィスアワーいずれでも対応する。
毎回、講義時間の2倍の自学自習が求められます。 
課題・定期試験に対するフィードバック
課題等については、授業内で継続的に解説、講評、質問対応等を行う。 
履修上の留意
「デザイン図法」を履修済みのこと。授業では、板書やスライド、プリントを眺めるだけでなく、自らノートにまとめ、スケッチする姿勢をもつこと。講義内容の定着のため、宿題のほか、授業内でもディスカッションや講義内演習を適宜取り入れる。事例紹介においては、話の要点のメモをとる練習の場としても授業を活用して欲しい。 
授業の概要と目的
住環境を構成する空間をスケールごとにみていき、各種の空間のスケールを身につける。また、住環境のプラニングとデザインのプロセスをみていき、計画段階での検討事項とそのデザインへの展開の方法について学び、講義内演習において実践する。さらに、空間の性質に着目し、性質が異なる空間また建築と環境をつなぎ区切る境界空間における空間操作について学ぶ。環境やまちへの開かれ方・閉じ方を平面的・断面的検討から理解し、講義内演習を通じて住環境の創造を試みる。 
アクティブ・ラーニング
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP2・4およびDP2に該当する 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
TK21409 
サブタイトル
到達目標
1. スケール感を身につけ、標準的な寸法を把握している。身近な空間のスケールを把握し、人の動作や活動に関わる寸法系を理解し、表現する方法を身につける。
2. 建築設計資料集成など設計に必要な基礎資料を把握し活用できる。
3. プラニングのプロセスを理解する。住環境創造におけるプラニング段階での検討事項を理解し、それをデザインに展開していく際の考え方・組み立て方を理解する。
4. 図面を読む能力を身につけ、図面から空間や設計意図を把握できる。デザイン事例からプライング段階での構想や設計思想を読み解くことができる。事例見学の際の観察眼を身につける。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. ガイダンス  授業の概要と進め方、予習・復習における調べ方の解説を行い、参考文献を紹介する。次回授業のキーワードを示し、予習内容について指示する。 
2. 住環境を構成する空間:人体のスケール  ふるまいの寸法。人体寸法、各種姿勢・動作と寸法。設計資料集成の紹介と使い方の解説、講義内実技小演習。 
3. 住環境を構成する空間:人間工学的スケール  身近なファニチャーのかたちと寸法。計測方法、記録・表現方法の解説と講義内実技小演習。「座ってくつろぐ装置」の事例検討 
4. 住環境を構成する空間:建築空間のスケール  身近な建築空間のかたちと寸法。住居、カフェなどの身近な建築、コミュニティ施設など身近な公共施設等を例に、屋内の各種の空間を構成するスケール、寸法体系を把握する。 
5. 住環境を構成する空間:エクステリア・ランドスケープ空間のスケール  身近なエクステリア空間・ランドスケープ空間のかたちと寸法。敷地内の庭などの外部空間、まちかどの広場・公園などのオープンスペース、緑道などの歩行者ネットワーク空間を例に、屋外の各種の空間を構成するスケール、寸法体系を把握する。 
6. 住環境を構成する空間:スケールと寸法体系のまとめ・事例紹介  住環境を構成する空間:スケールごとにみてきた各種空間について整理しまとめる。また、住居の機能・空間・構成、ライフスタイルとの関連、植栽の役割と計画などについて適宜補足する。 
7. 住環境のプラニングとデザイン:計画設計のプロセス  設計のプロセス解説。コンセプト〜空間構成〜計画〜設計〜素材・ディテール。計画段階での考慮事項、設計段階での検討事項。デザイン・ディベロップメント。事例解説後、ディスカッションを行う。 
8. 住環境のプラニングとデザイン:構想から計画へ  配置計画・平面計画・動線計画。敷地・周辺環境の読み取り結果をふまえ、求める空間の性格・役割や機能・性能を設定、計画する。プラニング段階での考慮事項とデザイン事例。 
9. 住環境のプラニングとデザイン:計画から設計へ  計画内容をふまえたデザイン・ディベロップメント。平面・断面の検討。設計段階での検討事項とデザイン事例。 
10. 建築の内外の境界空間  性質の異なる空間をつなぐ/区切る境界空間における空間操作例を検討する。断面検討。建築の内部空間と外部空間をつなぐ/区切る境界空間の計画と設計について、断面検討をもとに解説、事例紹介し、建築の外部空間への“閉じ方”“開かれ方”について考察する。 
11. 敷地の内外の境界空間  平面・断面検討。敷地とまちをつなぐ/区切る境界空間の計画と設計について、平面・断面の検討をもとに解説、事例紹介し、建築のまちへの“閉じ方”“開かれ方”について考察する。 
12. 境界空間における環境デザイン  境界空間における環境要素の構成に着目し、そのデザインについて検討する。エクステリア、ランドスケープの計画・設計において、“閉じ方”“開かれ方”をコントロールする具体的な手法について例示・解説する。 
13. 住環境の創造:講義内演習課題  これまで学修してきた内容を活かし、居心地のよい住環境を創造する課題に取り組む。 
14. 住環境の創造:講義内演習課題  これまで学修してきた内容を活かし、居心地のよい住環境を創造する課題に取り組む。 
15. 課題講評、授業の総括  課題の発表・相互評価、講評。授業の総括。質疑応答。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 住宅設計のプロが必ず身につける建築のスケール感  中山繁信  オーム社 
2. スケッチ感覚でパースが描ける本  中山繁信  彰国社 
参考文献
授業方法の形式
講義形式。講義内小演習を適宜取り入れる。 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
宿題・講義内演習課題およびレポートにより評価する(100%) 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2023/01/27 13:02


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