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科目名 ワイヤレス通信 
担当者氏名

鈴木 秀和

全開講対象学科 理工学部数学科
理工学部情報工学科
理工学部電気電子工学科
理工学部材料機能工学科
理工学部応用化学科
理工学部機械工学科・機械システム工学科
理工学部交通機械工学科
理工学部メカトロニクス工学科
理工学部社会基盤デザイン工学科
理工学部環境創造工学科・環境創造学科
理工学部建築学科
年次 4年次 
クラス  
講義学期 前期 
単位数
必選区分 選択必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-情報工学専門科目 
備考  



準備学習・事後学習
・毎回、テキストの指定範囲および授業資料を読んでおくこと。
・「情報通信ネットワーク」、「情報通信システム」および「信号伝送論」で学習したコンピュータネットワークや情報通信に関する基礎知識が必要となるため、よく復習しておくこと。
・「情報セキュリティ」を履修している場合は、暗号化技術に関する基礎知識を復習しておくこと。
・授業の内容を復習し、ノートにまとめておくこと。
・課題が課された場合は授業中または期日までに取り組むこと。
・毎回、上記の準備学習と事後学習について、合計4時間の自学自習をすること。 
課題・定期試験に対するフィードバック
・レポートについては、授業内またはGoogle Classroom等を通じて解説および質問対応を行う。
・期末レポートについては、追・再試験終了後に研究室にて個別対応を行う。 
履修上の留意
・「情報通信ネットワーク」を履修していること。
・「信号伝送論」および「情報通信システム」を履修していることが望ましい。
・指定したテキストを必ず持参すること。
・授業資料はGoogle Classroomに掲載する。スライド資料は紙に印刷するか、ノートPCやタブレットにダウンロードして持参すること。なお、Google Classroomの参加方法はWebClassのページを確認すること。 
授業の概要と目的
情報通信ネットワークや信号伝送論で学習した無線通信に関する基礎知識をベースとして、本授業では無線LAN、携帯電話システム(4G/5G)、Bluetooth、センサネットワーク、RFIDなど、日常で利用されている無線通信システムに加えて、移動通信を支援する技術やモバイル端末の位置推定に関わる技術などを包括的に学習する。無線通信システムの仕組みおよび最新の応用例を理解することを目標とする。 
アクティブ・ラーニング
Slidoを使った双方向型授業を実施する。 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP2・4およびDP2に該当する。 
実務経験と授業内容の関係
特になし 
科目ナンバリングコード
TJ41102 
サブタイトル
無線通信システムの基礎と応用 
到達目標
実用されている無線通信システムの仕組みを説明できる。 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. モバイルネットワークの概要  携帯電話システムの歴史とシステム概要について説明し、今後のモバイルネットワークの発展性について学習する。
【到達レベル】有線ネットワークと比べた無線ネットワークの長所と短所を説明できる。 
2. コンピュータネットワークの基礎  インターネットを構成するTCP/IPなどに注目して、どのように相互の情報交換を実現しているのかを学習する。
【到達レベル】コンピュータネットワークの基礎を説明できる。 
3. モバイル端末  スマートフォンをはじめとしたモバイル端末について、ソフトウェアとハードウェアの観点から近年のモバイルアプリケーションの実現方法について学習する。
【到達レベル】無線接続するモバイル端末の特徴を説明できる。 
4. 電波伝搬  アンテナ技術、無線伝搬路モデルなどに着目して、モバイルシステムにおいて電波をどのように取り扱えばよいのかについて学習する。
【到達レベル】無線通信と電波伝搬の関係を説明できる。 
5. 無線通信システムの概念  無線変復調技術、マルチアクセス技術、通信品質改善技術などに着目して、無線通信システムの基礎的な概念について学習する。
【到達レベル】電波に情報を載せて送受信する仕組みを説明できる。 
6. 携帯電話システム技術  各世代の携帯電話システムの概要と今後の携帯電話システムの展望について学習する。
【到達レベル】携帯電話システムの概要を説明できる。 
7. 無線LANシステム  様々な場所で広く利用されている無線LANシステムを実現する要素技術について学習する。
【到達レベル】無線LANシステムの概要を説明できる。 
8. 無線LANサービス  無線LANを用いた様々なサービスを構築するために必要とされる技術について学習する。
【到達レベル】無線LANの利用形態とサービスを説明できる。 
9. 移動支援技術  トラフィックの分散などのために利用される移動支援技術としてMobile IPおよびその派生技術について学習する。
【到達レベル】移動支援技術の概要を説明できる。 
10. 無線マルチホップネットワーク  モバイル端末間で自律的なデータ中継を行うマルチホップネットワーク技術について学習する。
【到達レベル】無線マルチホップネットワークを支えるルーティングプロトコルの仕組みを説明できる。 
11. 無線PAN  BluetoothやIEEE 802.15.4などの無線パーソナルエリアネットワークについて学習する。
【到達レベル】無線PANの概要を説明できる。 
12. センサネットワーク  広域の情報収集を実現するセンサネットワークの要素技術について学習する。
【到達レベル】センサネットワークの概念を説明できる。 
13. RFID  非接触ICカード技術であるRFIDのシステム概要と要素技術について学習する。
【到達レベル】RFIDの原理およびシステムの概要を説明できる。 
14. 位置推定  GPSや電波強度、加速度センサなどを用いてモバイル端末の位置を推定する手法について学習する。
【到達レベル】GPSの概要と位置推定技術の概要を説明できる。 
15. LPWA  SIGFOXやLoRaWANなどのIoT向け無線通信技術であるLPWAについて学習する。
【到達レベル】LPWAの概要を説明できる。 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. モバイルネットワーク  水野忠則、内藤克浩(監修)  共立出版 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. よくわかるワイヤレス通信 第2版  田中博、川喜田佑介  東京電機大学出版局 
2. 5G教科書  服部 武、藤岡 雅宣  インプレスR&D 
3. 続・5G教科書 NSA/SAから6Gまで  服部 武、藤岡 雅宣  インプレスR&D 
授業方法の形式
講義 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
無線通信技術に関する理解度を、複数回の課題およびレポートにより判定する。
・課題、レポート:100%

【欠席・欠格条件】
・期末レポートを提出していない場合は欠席とする。
・出席回数が3分の2に満たない場合は欠格とする。 
成績評価基準
C(合格)となるためには、到達目標を最低限達成することが必要である。 
受講生へのメッセージ
一人一台はもはや当たり前となったスマートフォンには多種多様な無線通信機能が含まれている。また、IoTシステムにおいても様々な無線通信技術や無線ネットワークを利用することが必須となっている。本授業ではそれらの要素技術からシステムまでを幅広く学習する。情報通信分野の技術者だけでなく、無線通信技術を利用したシステムに携わる技術者を目指す人にも受講を推奨する。 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2024/02/15 11:24


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