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科目名 機械設計2 
担当者氏名

新井 秀隆

吉川 泰晴

塚田 敦史

全開講対象学科 理工学部機械工学科・機械システム工学科
年次 2年次 
クラス  
講義学期 後期 
単位数
必選区分 必修科目 
学期・曜日・時限  
部門 専門教育部門-設計・生産 
備考  



準備学習・事後学習
・毎回の授業前に予習としてテキストを一読する.また,三次元モデルをCADにより作成するための基礎的なコマンドを使えるようにしておくこと.
・思考展開のためのグループワークの課題で必要となる関連情報を予め調べて用意する.これらを2時間程度で取り組むこと.
・課題(レポート等)については,授業内で解説を行う. 
課題・定期試験に対するフィードバック
課題(レポート等)については,授業内で継続的に解説,講評,質問対応等を行う 
履修上の留意
2年生前期までに習得した機械加工学,機械設計Ⅰ,機構学,材料力学Ⅰ,機械力学Ⅰ,機械材料学を履修または習得はもちろんのこと人文基礎科目も大変重要であり,学修していることを前提に講義を進める。

※テキストの他,資料を講義時に(またはWebClassから)配布する 
授業の概要と目的
本講義は,履修生を12グループ程度に分け,グループワーク,実習を行う.
①3D CADを用いた詳細設計の過程を修得するとともに,CAMの機能と過程を理解する.
②設計の上流の過程における創造的な思考として,要求機能や機構を形成する過程を理解する. 
アクティブ・ラーニング
・グループワークとプレゼンテーションを取り入れて講義を進める
・CADからCAMへのプロセスの修得では実習を行う 
該当するCP(カリキュラム・ポリシー)およびDP(ディプロマ・ポリシー)
本授業はCP3・4およびDP1・2に該当する 
実務経験と授業内容の関係
科目ナンバリングコード
TM21302 
サブタイトル
①3DCAD,CAMによる機械設計法
②概念設計,構想設計 
到達目標
設計の入り口から出口までの全体の流れを理解できる. 
授業計画
【項目欄】 【内容欄】
1. ①機械の考案(1)

②概念設計における創造性 
①機能を実現するための機構を考案し,機械全体を創造する(1).
②設計の構想段階における創造性を議論し,創造には観察が必要であることを理解する.
レベル:上記内容が理解できる. 
2. ①機械の考案(2)

②(要求)機能・機構・構造の理解 
①機能を実現するための機構を考案し,機械全体を創造する(2).
②(要求)機能・機構・構造の関係を理解し,思考展開の意義を理解する.
レベル:上記内容が理解できる. 
3. ①機械の考案(3)

②要求機能の抽出 
①創造した機械の設計をし,CADモデルを構築する(1).
②創造につながる様々な種に脈略をつけ,仮説形成を行う(1).
レベル:上記内容が理解できる. 
4. ①機械の考案(4)

②機能と脈略 
①創造した機械の設計をし,CADモデルを構築する(2).
②創造につながる様々な種に脈略をつけ,仮説形成を行う(2).
レベル:上記内容が理解できる. 
5. ①プレゼンテーション資料の作成

②上位概念と下位概念 
①考案した機械について説明するプレゼンテーションを作成する.
②上位概念(抽象)と下位概念(具体)の関係性を理解する
レベル:上記内容が理解できる. 
6. ①考案した機械のプレゼンテーション

②課題の設定(1) 
①考案した機械に関する機構と設計についてのプレゼンテーションを行い,相互に理解を深める.
②グループに分かれて課題を設定し,要求機能を宣言する(プレゼンテーション)(1)
レベル:上記内容が理解できる. 
7. ①機械の設計

②課題の設定(2) 
①材料,加工を踏まえた機械設計について,その概要を学習する.
②グループに分かれて課題を設定し,要求機能を宣言する(プレゼンテーション)(2)
レベル:上記内容が理解できる。 
8. ①CAD/CAMからNC加工への流れの習得

②創造設計における思考展開(1) 
①3DCADとNCとの関係やCAMデータの位置付け,3DデータからCAMデータへの構築方法について理解する.
②要求機能を分析または分解して,思考を発散させる.水平法や対話法,思考演算法などを把握する.
レベル:上記内容が理解できる 
9. ①3D CADモデルの作成とNC加工の実際と小型機械の設計(1)

②創造設計における思考展開(2) 
①テーマに沿って,3Dモデルを作成する.実際にNC加工を行う.その結果について評価する(1).また,小型機械を設計するための機械要素の強度計算と選定を演習する(1).
②要求機能を分析または分解し,上位概念と下位概念とに対応付けを行う.
レベル:上記内容が理解できる. 
10. ①3D CADモデルの作成とNC加工の実際と小型機械の設計(2)

②創造設計における思考展開(3) 
①テーマに沿って,3Dモデルを作成する.実際にNC加工を行う.その結果について評価する(2).また,小型機械を設計するための機械要素の強度計算と選定を演習する(2).
②創造設計における思考展開を行う
レベル:上記内容が理解できる. 
11. ①3D CADモデルの作成とNC加工の実際と小型機械の設計(3)

②創造設計における思考展開(4) 
①テーマに沿って,3Dモデルを作成する.実際にNC加工を行う.その結果について評価する(3).また,小型機械を設計するための機械要素の強度計算と選定を演習する(3).
②全体構造の可視化表現を進める.
レベル:上記内容が理解できる. 
12. ①3D CADモデルの作成とNC加工の実際と小型機械の設計(4)

②魅力的品質と当たり前品質 
①テーマに沿って,3Dモデルを作成する.実際にNC加工を行う.その結果について評価する(4).また,小型機械を設計するための機械要素の強度計算と選定を演習する(4).
②魅力的品質と当たり前品質について理解する.
レベル:上記内容が理解できる. 
13. ①3D CADモデルの作成とNC加工の実際と小型機械の設計(5)

②色彩設計 
①テーマに沿って,3Dモデルを作成する.実際にNC加工を行う.その結果について評価する(5).また,小型機械を設計するための機械要素の強度計算と選定を演習する(5).
②色相・明度・彩度やデジタル信号での色彩表現について理解する.
レベル:上記内容が理解できる. 
14. ①3D CADモデルの作成とNC加工の実際と小型機械の設計(6)

②思考展開図の提示(1) 
①テーマに沿って,3Dモデルを作成する.実際にNC加工を行う.その結果について評価する(6).また,小型機械を設計するための機械要素の強度計算と選定を演習する(6).
②グループごとに設定した要求機能に対する全体構造を提示する(プレゼンテーション)(1)
レベル:上記内容が理解できる. 
15. ①設計計算書の仕上げ

②思考展開図の提示(2) 
①小型機械の設計計算書を作成し,強度計算と選定の結果についてまとめる.
②グループごとに設定した要求機能に対する全体構造を提示する(プレゼンテーション)(2)
レベル:上記内容が理解できる. 
テキスト
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. 実際の設計 機械設計の考え方と方法  畑村洋太郎  日刊工業新聞社 
参考文献
【書籍名】 【著者】 【出版社】
1. プロダクトデザイン 商品開発に関わるすべての人へ  JIDA編  ワークスコーポレーション 
2. 技術の創造と設計  畑村洋太郎  岩波書店 
3. プロダクトデザインのためのスケッチワーク  増成和敏  オーム社 
授業方法の形式
講義/演習/発表/討論 
授業の実施方法
対面授業 
成績評価方法
・①の課題の評価で50%,②の課題の評価で50%,合計100%とし60%以上を合格とする.ただし①, ②のどちらかが不合格(60%未満)の場合は単位取得が不可となる
・①,②それぞれの講義枠で2/3以上の出席がない場合は欠格になる 
成績評価基準
C(合格)となるためには,到達目標を最低限達成することが必要である. 
受講生へのメッセージ
本講義はグループワークを行うので講義の出席が必須であるのはもちろんであるが,講義内外においてグループメンバーとの積極的な活動を促進すること. 
参考URL
画像
ファイル
更新日時 2024/02/15 21:25


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